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LIXIL・藤森義明社長/海外売上高、3年後めどに1・5兆円目標  [2015年1月8日3面]

 LIXILの藤森義明社長は日刊建設工業新聞の取材に応じ、3年後の18年3月期をめどに海外売上高を現在(4月以降に子会社化する予定のグローエ分を含む)のほぼ倍に当たる1兆5000億円に拡大することを目指す考えを明らかにした。4月1日付で導入する新たな社内カンパニー制により、M&A(企業合併・買収)でグループ入りした企業と共同で商品開発を進めることで、世界標準の商品を展開していく方針だ。
 小売り業やサービス事業を除く同社の現在の売上高は、国内が1兆円、海外が7000億円。国内の新築住宅着工戸数は、13年度の98・7万戸をピークに徐々に減少する見通しで、リフォーム事業も欧米ほどには浸透していない。藤森社長は、「国内市場はいずれ先細りになる。国内と海外の売り上げ比率を逆転させなければ、さらなる成長は見込めない」と強調。今後3年をめどに、現状の国内売上高を維持しつつ、海外売上高を倍増させる考えを示した。
 海外売上高を増やすため、4月1日付で移行する新社内カンパニー制度を生かす。社内カンパニーの一つで、水回り事業を担うLIXILウォーターテクノロジー(LWT)には、買収した独グローエや米アメリカンスタンダードなど、現在は独立して事業展開している各企業の指揮系統を統合する。これにより、国や地域で分かれていた開発部門にシナジー(相乗効果)が生まれ、世界標準の商品開発を実現できるとみている。
 藤森社長は温水洗浄便座を例に挙げ、「日本では爆発的に普及しているが、海外ではいまひとつ。海外で活躍する技術者の知恵や工夫を取り入れることで、全く新しい商品が生まれ、海外での普及に拍車が掛かるかもしれない」と期待感を示した。このほか、サッシやドア、インテリア、キッチンなどの海外展開拡充に加え、必要であればM&Aも検討する方針。藤森社長は「2015年は社内の構造改革を必ず成功させなければならない」と意気込みを語った。

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