論説・コラム

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回転窓/けん玉とグローバル社会  [2015年1月13日1面]

 かつて、お正月の男の子の遊びといえば、こま回しにたこ揚げだった。近所の駄菓子屋で買った木製のこまや紙製のやっこだこで夢中になって遊んだものだ▼同様に日本古来の玩具であるけん玉が世界的ブームという。昨年7月には、けん玉発祥の地である広島県廿日市市でワールドカップが開かれ、世界11カ国からの約100人が技を競った▼けん玉は07年ごろにストリートカルチャーとして米国で広まった。そのスタイルは、音楽に乗せてアクロバティックな離れ技を繰り出すなど、けん玉の既成概念を打ち破るものだ。けん玉自体も大きく変貌し、中には1万円を超える高級品も▼ワールドカップの優勝者は米国人。大会の模様は多くのメディアに取り上げられ、廿日市市の活性化にも一役買ったという。日本から伝わったものが海外でブラッシュアップされ、逆輸入されて国内でも役に立つ。グローバル化が進む中でこうした好循環が生まれれば、新たな発展も期待できる▼さて、建設業の海外展開は。木製こまや紙製やっこだこをそのまま押し付けても相手にされぬ。相手国のニーズを捉えた柔軟な対応を。

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