論説・コラム

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回転窓/ミスを見つける技術  [2015年1月14日1面]

 昨年暮れから、加工食品に異物が混入していたとの消費者の指摘が相次いでいる。先日は、大手ファストフード店が販売する商品から人の歯や鉄くずなどの異物が見つかった▼東京都福祉保健局が食品製造業に行った調査(12年度)によると、異物混入に関する消費者からの苦情は681件。だが、これらは氷山の一角で、問題が発覚しても客と企業の話し合いで解決し、表面化しなかったものもあるといわれる▼食べ物は人の口に入るものだけに、安全・安心が鉄則。堰を切ったように相次ぐ異物混入の発覚は、食品メーカー全体への消費者の不信感を招きかねない。各企業には抜本的な対策が求められよう▼ゼネコン各社は早くから、食品工場向けに安全衛生管理システム「HACCP」を導入する技術提案活動を活発に行ってきた。最近は異物の混入を防いだり、検知したりする機器を導入した工場の売り込みも強化しているそうだ▼人は間違いを犯すもの。ミスが起きることを前提に対策を考えるのがリスクマネジメントだ。ミスを防ぐ仕組みに加え、ミスを発見することに重点を置いた技術開発も急がれる。

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