論説・コラム

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回転窓/人口維持は実現するか  [2015年1月15日1面]

 「成人の日」の12日、各地で新成人を祝う式典が行われた。日本では20歳になると選挙権が与えられ、飲酒や喫煙が認められるほか、国民年金への加入が義務付けられる。成人式は、保護されていた未成年者という立場から、社会で独り立ちするための通過儀礼といえる▼昨年1年間に新成人になった人は126万人。前年に比べて5万人増と21年ぶりに増えたという。1971~74年生まれの第2次ベビーブーム世代を親に持つ人が20歳に達し始めたことなどが増加要因らしい▼ただ、今後は減少傾向で推移し、10年後には110万人を下回るそうだ。「地方創生」を進める政府は昨年末、人口減少社会の将来像を示した「長期ビジョン」と具体策を盛り込んだ「総合戦略」をまとめた▼女性1人が生涯に産む子の数を示す合計特殊出生率を2040年に2・07(13年は1・43)まで引き上げれば、60年時点で1億人程度の人口を維持できると推計する。結婚や出産は個人の意思が大前提だけに、計画通りいくかどうか▼まずは、就労、結婚、子育て環境を整備し、成人男女の意識の転換を促すことが求められよう。

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