論説・コラム

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回転窓/宿命に抗する使命  [2015年1月16日1面]

 行きつけの書店で書籍検索システムをよく利用する。タッチパネルにキーワードを入力すれば探したい本を検索できる便利なシステム。先日、あるワードを検索してみて驚いた▼入力したのは「阪神大震災」。検索すると、画面には多くの書籍タイトルが表示された。ところがほとんどは「在庫×」。10年以上前に発刊されたものが大半だとしても、災害の記憶を風化させないことがいかに難しいかを再認識させられるようであった▼あす17日、阪神大震災から20年を迎える。直下型地震に対する都市のもろさが露呈し、後に構造物の耐震設計や補強などに大きな影響を及ぼした災害である▼自然は一度にはすべてを教えてくれず、われわれは自然災害のたびに新たに学ばなければならない-。自著に書いているのは元国土交通省技監の大石久和氏。まさに阪神大震災でも多くの『想定外』を学んだ▼日本ではいつ自然災害に見舞われるか分からない「宿命」を背負って生活しなければならない。だが災害に立ち向かおうと「使命」に燃える多くの人たちがいる。本紙がこの20年であらためて学んできたことでもある。

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