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鹿島/バイオディーゼル燃料、建設現場で積極活用/累計63・8万リットル使用  [2015年1月20日3面]

バイオディーゼル燃料の現場使用実績

 鹿島が、植物油脂由来の廃食用油をリサイクルしたバイオディーゼル燃料を建設現場で使う取り組みを活発化させている。09年の開始以来、昨年9月末までに土木16、建築17の計33現場でバックホウ、クローラクレーン、発電機などを動かす軽油の代替燃料として導入し、累計使用量は約63万8000リットルに上る。二酸化炭素(CO2)排出量に換算すると約1600トン以上の削減になるという。
 建設工事に伴うCO2排出量の約25%が施工段階のものとされる。このため、自社で管理できる施工段階の排出量削減に向け、エネルギー消費の約7割を占める建設機械の燃料(軽油)に着目。軽油の代替燃料としてバイオディーゼル燃料を使用するため、06年に検討を始めた。当初は十分な品質の燃料調達が難しく、製造方法から研究開発を進め、現在はグループ会社の都市環境エンジニアリング(東京都江東区、伊藤憲男社長)が東京都内で製造している。
 現場でのバイオディーゼル燃料の使用は年々増加。09年は3万1777リットル(現場数3件)、10年は2万8362リットル(1件)、11年は23万7575リットル(10件)、12年は12万5965リットル(8件)、13年は18万6074リットル(4件)となった。使用した現場は東京、愛知、京都を中心に宮城、千葉、神奈川、山梨、滋賀、大阪、熊本の10都府県に広がっている。重ダンプ、10トンダンプ、ミキサー車、4トントラック、散水車、振動ローラーなど対象も拡大している。
 使用するバイオディーゼル燃料は、現場と同じ都府県にある製造会社から調達するように工夫。都内で使用した燃料は、23区内で回収した廃食用油から都市環境エンジニアリングが製造し、グループでの「地産地消」を実現している。同社は、バイオディーゼル燃料の使用に最適な機械のメンテナンスなどのノウハウを蓄積。使用のさらなる拡大に向け、機械の点検整備ポイントなどをまとめた利用ガイドラインの作成、現場への運搬体制の整備など導入支援策を一段と強化していく。

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