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コマツ/スマートコンストラクション事業、2月開始/ICTで工程全体管理支援  [2015年1月21日3面]

 コマツは、工事の工程全体を情報通信技術(ICT)で管理して生産性を向上を目指す「スマートコンストラクション」事業を2月1日に開始する。子会社のコマツレンタル(横浜市神奈川区、小野寺昭則社長)を通じて行う事業で、現場の高精度測量や施工完成図面の3次元化、施工計画の作成などゼネコンが行う作業をサポートする。従来のICT建機の開発・提供に加え、工事全体をトータルで支援することで、生産性を20~30%向上できるという。事業規模を早期に100億円まで拡大したい考えだ。
 スマートコンストラクション事業で提供するのは、▽現況の高精度測量▽施工完成図面の3次元化▽工事を進める上での変動要因の調査・解析▽施工計画の作成▽作成したデータを活用したICT建機による高精度な作業▽完成後の施工データの活用-の6プロセス。無人ヘリや3次元レーザースキャナーによる現場測量や、そのデータを活用した高精度な3次元データの作成、2次元の施工完成図面の3次元データへの変換、工事を進める上で変動要因となる土質や地下の埋設物の事前調査・解析といった工事の準備作業をコマツレンタルが行う。
 作成した3次元データは、新たに開発したクラウド型システム「KomConnect(コムコネクト)」を通じてICT建機に送られ、誰でも熟練作業者と同等の精度で作業を行うことができる。施工データは蓄積されるため、納品図書の作成などにも活用できる。顧客がコムコネクトに施工条件を入力することで、施工計画を「工期優先」「コスト優先」など異なる施工パターンで立案することもできる。着工後は、実際の施工状況がシミュレーションにリアルタイムで自動反映するため、設計変更にも即時対応できる。
 コマツは、事業開始に当たりスマートコンストラクション推進本部を1月1日付で新設した。本部長には、コマツレンタル代表取締役会長の四家執行役員が就いた。20日に東京都内で記者会見した大橋徹二社長は「まずは労働力不足が顕著な日本で事業を展開し、将来的には海外にも事業を拡大する。顧客に『未来の現場』を提供したい」と述べた。

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