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大林組/省スペース型ユニットフロア工法開発/全フロア自動でリフトアップ  [2015年1月21日3面]

O-SMART Floorの施工イメージ

 大林組は、ビル建設に使われるユニットフロア工法を改良し、狭い敷地にも適用できるようにした新しい工法を開発した。建物の鉄骨梁に専用の架台(キャリアフレーム)を垂直に取り付け、下から上に移動させながらフロアの各部材を組み立てる。ダクトや設備の配管など一連の作業が建物内で完結。全フロアを上昇機構により自動でリフトアップできる点が従来工法にない最大の特徴だ。省力化や工期短縮にもつながるという。
 ユニットフロア工法は、地上で建物の梁と床材にダクトや配管などの設備機器を先行して設置し、一体化したフロアをつり上げて建物に据え付ける。柱や梁などの鉄骨建て方工事の後に高所作業となる床工事や仮設足場の設置を行う在来工法に比べ、仮設エレベーターやクレーンで資材を移動させる回数を大幅に減らせるのがメリットだ。
 ただ、地上で床材などを組み立てたり、仮置きしたりするための作業ヤードが必要で、敷地に余裕のない都心部などでは適用が難しかった。
 新たに開発した「O―SMART Floor(オー・スマートフロア)」は、建物内で梁と床材をユニット化。上昇機構の上にユニットフロアを移動し、自動で垂直に積層していく。各層の作業員は決められた工程だけを担当することになり、工場の生産ラインのように流れ作業で組み立てることができる。完成したユニットフロアは、架台にストック。クレーンで頂部から躯体鉄骨に据え付ける。ユニットフロア本体が作業足場として機能するため、作業員の墜落・転落災害も防止できる。
 大阪市中央区で施工中の15階建てのオフィスビル「(仮称)日本生命新東館新築工事」(1月末完成予定)に初適用した。12段の積層が可能な架台を設置し、ユニットフロアの組み立てと完成品のストックに必要なスペースを従来工法に比べ約70%削減できたという。都心の限られた敷地で施工する場合の部材製作スペースやストックヤードとしても有効。超高層ビルなどさまざまな用途に適用するため、今後も改良を加えていく。

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