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戸田建設ら3社/高性能小型集じん装置開発/建設現場向け、粉じん・溶接煙除去  [2015年1月22日3面]

STDコレクタの本体。ダクトを付ければ局所集じんも可能

 戸田建設は、機械装置メーカーの新東工業、建設資材リースの大同機械(東京都墨田区、落合康全社長)と共同で、建設現場向けの高性能小型集じん装置「STDコレクタ」を開発した。コンクリートのはつり作業や鉄筋の溶接などで発生する粉じんや煙(ヒューム)を吸い込み、二重の不織布フィルターと電気集じんユニットで浄化。閉鎖空間内の労働環境を大きく改善する。大同機械が窓口となり、2月1日に販売とリースを開始する。
 STDコレクタは、集じん機と溶接煙除去装置を1台にまとめた高性能小型集じん装置。幅890ミリ、高さ706ミリ、奥行き520ミリのサイズで重量は70キロ。一般的な100ボルト電源で稼働し、24時間運転のコストは約61円で済む。ファンと本体が分割でき、現場条件で移動に昇降機が使えない場合でも人力で運搬できる。ポリエステルなどでできた二重の不織布フィルターで5ミクロンまでの大きさのほこりを空気から99%以上除去。サムスン電子製の電気集じんユニットで0・3ミクロンの微粒子を90%以上取り除き、現場内の環境を改善する。不織布フィルターと電気集じんユニットは水洗いして繰り返し使える。
 処理風量は1分当たり10立方メートル。粉じん量などによって異なるが、100立方メートルの空間に1台が使用の目安となる。既存建築物の改修や耐震補強など、工事区画を仕切って閉鎖空間内で行う作業で効果を発揮。ファンと電気集じんユニットの電源をオン・オフするだけの簡単な操作で使用でき、細かい風量設定など面倒な手間は不要という。
 新東工業が月産40台のペースで製造を担当。大同機械は販売と自社でのリースを手掛け、3年以内には月産120台の水準まで販売・リース規模を拡大したい考え。定価は70万円を想定しているが、コストダウンなどによって60万円を切る水準まで引き下げるという。リース料は月間2300~2500円を計画している。
 電気集じんユニットは、戸田建設がサムスン電子と契約を結び、国内展開を独占的に行っている。病院や住宅向けの空調に組み込んだり、空気清浄器を開発したりなど実用化を進めている。今回は建築現場での使用を前提としているが、土木現場向けの装置も開発中。異業種連携による新しい取り組みとして、ビジネスモデルの開拓を進めていく。

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