技術・商品

このエントリーをはてなブックマークに追加 文字サイズ 

奥村組ら3社/油分・VOC含む汚染水の浄化技術開発/オゾンを微細気泡化  [2015年1月23日3面]

浄化装置の概要

 奥村組は22日、日本海水(東京都千代田区、金澤正博社長)、ナゴヤ大島機械(愛知県一宮市、大島正敬社長)と共同で、油分や揮発性有機化合物(VOC)を含む汚染水を高効率に浄化する技術を開発したと発表した。油分やVOCの分解に必要な酸化力の強いオゾンを微細気泡化し、酸化力を向上させるのが特徴。これまで処理が困難だった重油や円滑油などを含む汚染水の浄化も可能という。地下水汚染の対策工事や廃油の処理作業に適用し、高い浄化性能を実証した。
 汚染水の処理は、有害物資が主に油分の場合は産業廃棄物として中間処理場で処理し、VOCは活性炭吸着処理や酸化分解処理によって排水可能なレベルに浄化するのが一般的。だが産業廃棄物処理はコストが高く、活性炭吸着処理や酸化分解処理も長い処理日数が必要で、処理過程で産業廃棄物が生じるなどの課題を抱えていた。
 そこで3社は、短期間に低コスト、省スペースで浄化可能な技術を実用化した。酸化力の強いオゾンに着目。微細気泡化(マイクロバブル)することで反応性の高い水酸基を大量に発生させ、酸化力を高めて油分やVOCを効率よく浄化する。浄化装置はオゾン発生装置、マイクロバブル発生器、反応槽などで構成。コンパクトなサイズで、処理に広いスペースが必要ない。
 3社のコスト試算によると、油分を対象とした産業廃棄物処理と比べて約75%、VOC(ベンゼン・エチレン系)の活性炭吸着処理と比べても50%以上のコスト低減が図れる。これまで酸化分解処理が難しかった重油や円滑油、エタン系VOCなどを含む汚染水も浄化できる。奥村組は保有する「微生物を用いた油分含有汚染土壌の浄化技術」と併せ、地下水を含めた土壌全体の浄化技術として積極提案していく考えだ。

この記事へコメント

メールアドレスが公開されることはありません。