論説・コラム

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回転窓/「ニッポンの土木力」示すリング  [2015年1月23日1面]

 東京の都心部をリングで囲むように走る延長47キロの首都高速道路中央環状線。最後の整備区間となる品川線が3月7日に開通する▼1963年、都心を中心にした3環状9放射の道路ネットワークが計画されてから52年。3環状の最も内側に位置する最初の輪がようやく全通することになる▼東名、中央、関越、東北道など放射路線の整備が進む一方、環状路線の整備の遅れが都心の慢性的な渋滞の一因とされてきた。今回のリング完成で通過交通が分散し、都心の渋滞緩和につながるとの期待は高い▼今回の品川線を含め、中央環状線の西側区間は大半が「山手トンネル」となる。総延長は18・2キロと、道路トンネルとして日本最長を誇る。大口径シールドによる長距離掘進など、完成までには多くの最先端土木技術が投入された。技術が経済、安全、環境などに貢献することを裏付ける好例といえる▼難工事を克服して完成する中央環状線は、世界から日本を訪れる人たちに「ニッポンの土木力」を示す格好の材料にもなろう。投入技術が国内の事業にとどまらず、世界の発展にも貢献することを願ってやまない。

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