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日建連/工程管理情報共有の試行拡大を/国交省に提案、工期遅延防止に効果  [2015年1月28日2面]

 日本建設業連合会(日建連、中村満義会長)は、26日に行った国土交通省との意見交換会フォローアップ会議で、全体工期に影響する工程(クリティカルパス)の情報を受発注者で共有する試行工事の全国への拡大を提案した。直轄工事9件で行われており、工事遅延リスクの防止効果、ずり搬出場所を変更する際などに情報共有のメリットが確認されている。日建連は「受発注者双方に利点がある」として、両者ともに過度な負担を避ける手法で試行工事を増やすよう要望した。
 クリティカルパスの情報共有は、週休2日の完全実施や生産性の向上といった現場運営の改善にも役立つと期待されている。ただ、共有に伴って受発注者双方に一定の業務が追加されるケースも出てくる。そこで日建連は、負担のない範囲で試行を進めるよう申し入れた。試行工事の拡大に向け、適用工事や共有する情報のあり方・範囲、国交省が活用を促している情報共有システム(ASP)を利用した共有方法、情報を共有することの特記仕様書への記載などについて同省と検討を進める。
 試行工事は、関東地方整備局が3件、中国地方整備局が1件、九州地方整備局が5件で実施中。いずれの工事でも受注者がクリティカルパスの分かる工程表を発注者が提出し、同省が利用を促している工事情報共有システム(ASP)や設計変更審査会、定期的な工程ヒアリングなどで現状を両者で把握している。これまでに、▽工区全体のクリティカルパスが分かることで自工区の対応が検討できる▽突貫工事の中でクリティカルパスの分かる工程表が機能している▽複数のクリティカルパスが存在する工事ほど有効に機能にする-などの利点が確認された。
 試行工事(工事名と施工者)は次の通り。〈関東整備局〉圏央道猿島地区改良その1工事(熊谷組)▽荒川町堤防強化対策(H25)工事(大旺新洋)▽北千葉道路大谷津管渠工事(戸田建設)〈中国整備局〉鳥取西道路気高青谷トンネル第2工事(西松建設)〈九州整備局〉中間堰改築工事(清水建設)▽長崎497号調川トンネル1、2号新設工事(1号=前田建設、2号=安藤ハザマ)▽宮崎218号蔵田第一トンネル新設工事(前田建設)▽阿波井堰改築工事(奥村組)。

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