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三誠、日立機材/CFTブレース耐震補強工法、材工一貫で販売/工期・コスト半減  [2015年1月30日3面]

スマートブレース工法の施工断面図

 基礎杭メーカーの三誠(東京都中央区、三輪富成社長)と日立機材は、コンクリート充てん鋼管(CFT)を活用した耐震補強工法「スマートブレース工法」を2月1日から材工一貫で販売する。従来の鉄骨枠付きブレース工法よりアンカーの打設数を削減でき、コスト・工期ともに半減できるという。販売目標は2社合計で初年度10億円、17年度には30億円を目指す。
 圧縮剛性・耐力に優れるCFTの特徴を生かし、ブレースに圧縮方向の力だけを負担させる。引っ張り力を負担しない構造のため、ブレースの端部は片側を丸鋼にして固定しない。従来使われていた鉄骨枠が不要になるのに加え、施工はCFTブレース端部の接合部コンクリートに数本のアンカーを打設するだけで、コスト削減・工期短縮を実現する。施工時の騒音や振動が少ないのも特徴だ。
 施工手順は、施工アンカーの打設など準備作業を行った後にブレースを搬入し、つり込みや人力でブレースを設置。接合部とブレースにコンクリートを打設する。2社の試算によると、従来の鉄骨枠付きブレース工法と同等の耐震性能を発揮しながら、コスト・工期ともに半減できるという。緊急輸送道路沿いのオフィスビルやホテル、学校などの建築物への適用を想定している。
 工法は、中原浩之九州大准教授が開発し、三誠と日立機材がブレースの製作と設置作業をそれぞれ行う。3者は、工法の普及を目指すため「CFT-SS補強工法開発推進研究会」を昨年4月に発足させている。
 三誠と日立機材は29日、東京都中央区の三誠本社で記者会見し、三輪社長は「これまで基礎杭を製造してきたが、新事業を展開するという意欲の下、スマートブレース工法の普及に努めたい」と話した。日立機材の植野伸一常務は「当社はこれまで、主に新築物件を対象に仕事をしてきた。既設物件への参入に当たり、2社の強みを生かし販売を推進したい」と意欲を見せた。今後、設計事務所などを中心に積極的に営業展開していく方針だ。

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