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竹中工務店/耐火集成木材を医療施設に初適用/用途が拡大  [2015年1月30日3面]

燃エンウッドを採用した新柏クリニックの完成予想

 竹中工務店は29日、独自技術の耐火集成木材「燃エンウッド」を医療施設に初めて適用すると発表した。門型の柱・梁フレームに燃エンウッドを採用。木質仕上げの内外装を用いるなど木に囲まれた療養環境を創出する。燃エンウッドが大型商業施設やオフィスビルなどに続き医療施設に採用されたことで、耐火と構造を融合した部材として用途を広げた。同社は今後も公共建築物などの木造化に寄与するとともに、国産木材の活用、大規模木造建築の普及に貢献していく考えだ。
 適用したプロジェクトは、新柏クリニックが千葉県柏市で計画している「新柏クリニック新築計画」。建物はRC・S・W造3階建て延べ3134平方メートルの規模。周辺環境を生かし森林浴のできる透析クリニックがテーマで、木の柔らかさや香りを体感し、安らぎと安心感をもたらす快適な療養環境を創出する。設計・施工を竹中工務店が担当している。工期は16年1月まで。
 燃エンウッドは、純木の「荷重支持部」、モルタルなどの「燃え止まり層」、純木の「燃え代層」の3層で構成する耐火集成木材。柱や梁など構造部材に用いる。火災が発生すると、燃え代層が断熱性能の高い炭化層となり、内部の燃焼進行を抑制。モルタルとカラマツを交互に配置した燃え止まり層では、モルタルで熱を吸収しながら燃焼を停止させ、部材の中心部にある荷重支持部を火災から保護する。
 市街地でも木材が表出した「木材現し(あらわし)」の大規模木造建築を実現。これまで5件のプロジェクトに適用されている。燃エンウッドは、日本建築学会賞(技術)や、エコプロダクツ大賞のエコプロダクツ部門農林水産大臣賞、地球環境大賞の国土交通大臣賞、地球温暖化防止活動環境大臣表彰の技術開発・製品化部門を受賞している。

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