論説・コラム

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回転窓/公共事業と教育  [2015年2月2日1面]

 先週末、都内で雪が舞った。この時期に雪が降ると、ふと受験生たちのことが気に掛かる。試験会場に時間通りに間に合っただろうか、と▼受験シーズン真っ盛り。先月行われた大学入試センター試験は約56万人が受験。学習指導要領の改定で、学習範囲が広い新課程を学んだ生徒と、旧課程の生徒が混在して挑んだ。理科と数学では両課程用に二つ問題が用意され、試験後に得点調整を行って公平性を期したというが、国の教育方針の変更に受験生が振り回された感じは否めない▼本紙火曜日付最終面に連載中の「公共事業と教育」の執筆者、森田康夫氏は現役公務員。自らインフラ整備を実践する中で、国土づくりに対する日本の教育が諸外国と比べ欠けているのではと感じて研究を始めたという▼森田氏は連載の中で、インフラ整備と寛容な民主主義が国を豊かにし、そこで暮らす人々の「幸福の基盤になる」とし、「その重要性を将来世代に語り継ぐことができるのが教育だ」という▼教育を通じ、公共事業の役割やそれを支えるエンジニアたちの苦労が若い世代に伝われば「担い手」確保にも役立つはずだ。

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