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積水化学工業/高分子ピエゾ活用の漏水調査事業開始/わずかな漏水も発見・特定  [2015年2月3日3面]

 積水化学工業は、「高分子ピエゾ漏水検知システム」を活用した水道管などの漏水調査事業を開始した。高分子ピエゾは、高分子材料を用いた圧電素子で、同システムでは振動を電気的に検出する高感度センサーとして使用。わずかな漏水の発見や位置の特定が可能になる。同社は独自の「上水道情報管理システム」と組み合わせ、自治体向けに管路更新の優先順位付けなどで効率的な管路更新計画を提案し、20年度に売上高10億円を目指す。
 漏水調査では、埋設管の露出部2点に高感度センサーを設置。無線機で振動データを収集し、取得したデータを解析することで漏水の有無や漏水部分を特定する。従来の「相関式調査法」や「路面音聴式調査法」では、検知が困難だった樹脂管や中口径の金属管などの管種に対応でき、わずかな漏水音の振動も収集できるという。
 センサーの設置は、制水弁や消火栓、量水器などに、センサーに内蔵された磁石で取り付けるだけで済む。交通量の多い時間帯や幹線道路のそばでも、漏水音を高度に識別することが可能で、河川や公道下、軌道下などに障害物が存在する場合や、地中深く埋設された管路にも適用できる。
 取得した振動データの波形からノイズの除去と特定周波数の抽出を行い、漏水ピークを算出。前後1メートルの範囲で漏水位置を特定する。水道管などの圧力管路の調査・診断により、漏水事故を未然に防ぐとともに、水道事業の有収率向上に貢献する。

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