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JFEシビル、早大/RC橋梁向け耐震補強工法開発/工期半分、コスト2割減  [2015年2月4日3面]

橋脚のフーチングと脚注の間に鋼管ダンパーを設置する

 JFEシビルは、秋山充良早大教授と共同でRC橋梁向けの耐震補強工法「橋脚ダンパー工法」を開発した。制震装置の役割を果たす二重鋼管ダンパーを橋脚のフーチングと脚柱の間に設置。これで地震による水平方向の荷重を吸収し、橋梁の耐震性能を高める。橋梁そのものの耐荷重性能を向上させるのに加え、基礎への荷重増を抑制できるのが特徴。従来の鋼板巻き立て工法などと比べ、工期を半分に短縮でき、コストも2割程度削減できるという。
 橋脚ダンパー工法は、同社とJFEスチールが共同開発した二重鋼管ダンパーを、RC橋梁の脚柱とフーチング部にアンカーボルトを打って固定する。二重鋼管ダンパーが制震装置の役割を果たして地震エネルギーを吸収し、地震による橋脚の変位を低減することで損傷を軽減する。損傷などで橋脚の耐力が低下した場合もダンパーが支持力を発揮し続けるため、橋梁の倒壊を抑制することにもつながる。
 従来の鋼板巻き立て工法などでは、水平方向の荷重に対する耐荷力を十分に発揮させる場合、基礎の補強が必要になるケースがある。橋脚ダンパー工法は、ダンパーのエネルギー吸収性能により水平方向の荷重増を抑えることができるため、基礎に対する荷重増も抑制でき、余分な工事が不要になるため工期・コストの削減につながる。
 橋脚ダンパー工法に使われている二重鋼管ダンパーはこれまで、オフィスビルなど建築向けの耐震補強部材として使われてきた。1994年に発売して以降、2000件の採用実績がある。JFEシビルは、二重鋼管ダンパーの土木分野への適用拡大を目指し、コンクリート構造物が専門の秋山教授と共同で新工法を開発した。同社は現在、工法の耐荷性能試験を行っており、今月中にも完了する予定。データの取りまとめなどを行った後、15年度早々にも建設コンサルタントなどに提案を始める方針だ。

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