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大林組/都市緑地の設計支援ツール開発/鳥の行動モデル化、JHEP認証初取得  [2015年2月5日3面]

 大林組は4日、質の高い都市緑地を創出するための設計支援ツールを開発したと発表した。日本生態系協会(池谷奉文会長)と共同で作成した鳥類を指標種とする「生息地評価モデル」を活用。都市部の小規模な緑地でも鳥が好んで訪れる環境の創出を可能とする。東京都内の屋上庭園の設計に適用した。屋上庭園として国内で初めて同協会が運用するJHEP認証(生物多様性の保全や再生に貢献する取り組みを定量的に評価・認証する制度)を取得した。
 両者が共同作成した生息地評価モデルは、「マイクロハビタットモデル」と「移動経路モデル」で構成する。マイクロハビタットモデルは、都市部に生息する指標種(コゲラ、メジロ、シジュウカラ)が季節ごとに好んで出現する環境を調査した結果をベースに作成。移動経路モデルは、都市緑地周辺で指標種を追跡し、好んで移動する環境の調査結果に基づきモデル化されている。
 大林組は、鳥の行動パターンを実際の都市緑地での調査から導き出した精度の高いモデルを活用し、設計支援ツールを実用化した。マイクロハビタットモデルを基に計画する緑地を評価し、より鳥が好むレイアウトを実現。移動経路モデルを基に周辺緑地から計画地までの鳥の移動経路や移動難易度を予測し、生息しやすい緑地を創出する。
 同社は、大林新星和不動産が所有する複合ビル「oak omotesando」(東京都港区)の屋上庭園の設計に新ツールを適用した。屋上面積は1228平方メートルで、うち緑地部分は約3分の1。小規模な緑地でも環境を整えることで、自然との共生に大きく貢献した。この結果、地上の緑地部分を含まない屋上単独として、国内初のJHEP認証を取得した。

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