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帝人/木造建築向けに高機能繊維活用の集成材/18年実用化へ開発着手  [2015年2月5日3面]

高機能繊維の技術を集成材に活用する

 帝人は、高機能繊維を活用した木造建築用集成材「AFRW」の開発に着手する。同社グループで培ってきた繊維強化複合材のノウハウを活用し、従来の集成材よりも強度に優れた新たな集成材の実用化を目指す。2018年にAFRWを使った第1号の木造建築物を完成させ、木造の大空間建築物や中低層ビル向けの梁や柱などの建築部材として活用する。
 同社が開発を目指すAFRWには、鉄の10倍の強度を持ち、耐腐食性に優れる炭素繊維「テナックス」や、鉄の5~8倍の強度を持ち、耐熱性と弾性に優れるパラ系アラミド繊維「テクノーラ」「トワロン」など、同社グループがこれまで培ってきた高機能繊維の技術を投入する。
 従来の集成材は、剛性が低く、たわみやすいため、柱と柱の間隔を長くとれず、建築空間が狭くなるという課題があった。このため、建物のデザインも制約され、こうした欠点が木材利用の促進を図る上での妨げになっていた。
 AFRWは、従来の集成材の両端部に、アラミド繊維・炭素繊維強化複合材を張り合わせて製造する。従来の集成材に比べ軽量化を図れ、建物の耐震性、耐久性、意匠性も向上する。同社の試算によると、炭素繊維を使った集成材は、従来の集成材の2倍以上の曲げ剛性を有するという。同社は、2015~17年の3年間を木造建築物への適用に向けた技術構築期間と位置付け、開発・実用化に取り組む。

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