論説・コラム

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回転窓/中間貯蔵施設への道のり  [2015年2月5日1面]

 福島第1原発事故に伴う除染で発生した汚染土などを保管する中間貯蔵施設の整備に向けた工事が3日、福島県双葉、大熊両町で始まった。2カ所の保管場を先行整備する事業で、震災から4年となる3月11日までの搬入開始を目指すという▼汚染土などは、各地に分散して仮置きされたまま。対応が急務であることは誰もが認識しているが、地権者や住民の理解を得るのは難しい。「元の故郷を返してほしい」「できるならば帰りたい」。昨年開かれた住民説明会では、そうした悲痛な声が聞かれた▼誰にとっても最善な方策というのは現実には難しい。被災された方々はもちろんだが、整備を進める側にとっても、苦渋の選択を迫られる場面が今後も多くあるだろう。しかし、福島の復興を進めていく上で、中間貯蔵施設が不可欠ということもまた事実だ▼これからの本体工事も含め、稼働開始までには建設産業の多くの技術者・技能者、事務担当者らが携わる。使命感や、時には家族の不安も背負いながら現地に向かう方も多いと思う▼施設整備を支えるのは一人一人の力。それらをしっかりと伝えていきたい。

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