論説・コラム

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回転窓/コンビニでちょっと一杯  [2015年2月13日1面]

 「角打ち」と書いて「かくうち」。関東では酒屋で酒を買って店内で飲むことをこう呼ぶ。かつて一合升の角に口を当てて酒を飲んだことに由来するらしい▼角打ちを認めている酒屋には簡素な机やカウンターがある。つまみは店で売っている乾き物や缶詰。給料前の懐具合の寂しいサラリーマンにはありがたい。狭い店内で見知らぬ者同士が親しく話せるところにも魅力がある▼サラリーマンの多い東京の新橋や神田の路地を歩くと、今も角打ちの店を見る。酒やつまみをすべて自動販売機で提供する店も。店内に生ビールのサーバーを置き、お金を投入すると紙コップにビールが自動で注がれるところもある▼最近、都心部には「コンビニバル」と呼ばれる店内で飲食ができるコンビニエンスストアが登場した。簡単に立ち寄れる気軽さが受け、コンビニ商品を肴(さかな)にちょっと一杯という若者もいるらしい▼忙しい建設業界で中堅社員が「若手と飲む機会が減った」と話すのを聞いた。いきなり角打ちはハードルが高いが、コンビニバルならどうだろう。コミュニケーション不足が気になる方は部下を誘ってみては。

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