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大建工業/天井耐震化の新工法開発/格子状にバーを緊結、作業工程2~3割削減  [2015年2月18日3面]

ダイケンハイブリッド天井の仕組み

 大建工業は17日、オフィスビルなど非住宅建築物の天井を耐震化する新しい工法を開発したと発表した。つりハンガーで上の階の躯体から主要部材(メーンバー)を等間隔でつり、交差させるように横から部材(クロスバー)を差し込み格子状にすることで天井面の許容耐力と剛性を向上させる。従来工法で必要となる補強金物を取り付ける作業を省略でき、工程を約2~3割削減できるという。省力化施工をPRし、16年度に年間60万平方メートルの販売を目指す。
 開発した「ダイケンハイブリッド天井」は、つりハンガーで上階の躯体からつるしたメーンバーに、クロスバーを両側から差し込んで格子を形成する。これを天井仕上げ材の張り付け下地にし、天井仕上げ材としてロックウール吸音板を直張りする。メーンバーにクロスバーを差し込む連結部には、バーが脱落しない特殊な加工を施す。これにより、剛性の高い天井下地にすることが可能で、補強金物による緊結を不要にした。
 ロックウール吸音板には、軽量で吸音性に優れた自社製品「ダイロートン」を使用する。天井全体を軽量化し、ブレースの設置数を減らすことにつながる。天井下地と仕上げ材を加えた重量は従来工法の1平方メートル当たり10~20キロに対し、ダイケンハイブリッド工法は約9キロに抑えられるという。
 東日本大震災で天井の落下事故が多発したことを受け、国土交通省が昨年4月に施行した「天井の脱落防止に関する新告示」では、天井に対し従来の2倍以上の耐力を求めている。補強部材同士を金物でねじ留めして緊結したり、ブレースを多く設置したりする対策があるが、これらの方法は施工に手間がかかる点が課題になっている。

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