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前田建設、応用地質ら/汚染土壌安全輸送運行管理システムを共同開発  [2015年2月19日3面]

 前田建設と応用地質、応用地質のグループ会社のケー・シー・エス(東京都文京区、天野洋文社長)は18日、除染により発生した汚染土を安全に輸送する運行管理システム「RATS」を共同開発したと発表した。輸送を確実に行うため、専用ナビゲーションにより進入禁止エリアでは警告音を発するなど運行ルートの独自管理を行うのが特徴。今後、システムを実装した車両で試験輸送を行い、早期に福島県内での汚染土壌輸送に適用していきたい考えだ。
 システムはスマートフォンを車に載せるだけで使うことができる。スマートフォンに搭載されたGPS機能と通信処理などの高速化システムを利用し、1分ごとにリアルタイムの動態管理を行う。カメラ機能と映像の送受信により、路面や積載物の常時監視を行い、運行履歴を記録。速度超過防止や急ブレーキなどの異常を即時に感知するため、加速度センサーによる速度管理も行う。加速度センサーのデータなどを集約し、さまざまなシミュレーションを行うことで、渋滞緩和対策や交通安全対策の立案、ドライバーへの安全教育に活用することも可能だ。
 現在、除染で発生した汚染土は福島県内各地で仮置きされており、福島県での除染のさらなる推進のためにも、中間貯蔵施設への除去土壌の輸送が急務となっている。汚染土の量は膨大なため、輸送に当たっては地域住民や一般交通への影響も懸念されることから、輸送時の安全性と確実性を確保した上で、輸送を円滑化するニーズが高まっている。

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