工事・計画

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東京都/豊洲新市場千客万来施設5街区整備事業(江東区)/大和ハウス工業が辞退  [2015年2月25日4面]

大和ハウス工業が整備を予定していた5街区の完成イメージ

 東京都江東区の豊洲新中央市場に建設する大型商業施設「千客万来施設」の整備・運営事業者の大和ハウス工業は、事業からの辞退を決めた。23日に都に申し入れた。同社が施設整備を行う街区で、搬入通路のルート設定で都や市場関係者から合意を得られなかったことなどが撤退の理由。共同事業者で飲食店「すしざんまい」を展開する喜代村(中央区、木村清代表)は担当街区の施設整備を計画通りに進める。
 千客万来施設の建設計画では、二つの街区(5、6街区)に分けて商業施設群を建設する。大和ハウス工業が担当する5街区(敷地面積1・1ヘクタール)では、世界各国や日本の調理器具市場を中心とする商業施設(地下1階地上6階建て、総延べ2・6万平方メートル)の建設を、同社の設計・施工で行う計画だった。
 都は大和ハウス工業の辞退を受けて、5街区の整備方針の見直しに入る。新たな整備事業者を募集するかは未定だが、「市場の開場時期(16年11月)までに、何らかのにぎわい施設を整備することを含めて検討する」(中央卸売市場新市場整備部)としている。大和ハウス工業によると、5街区では一般客の入場と商品の搬入ルートを別々に設定していたが、都と市場関係者が同一ルートの使用を同社に要望。一般客の安全を確保できないと判断し、事業からの辞退を決めた。
 事業者グループの代表企業の喜代村は6街区(敷地面積約0・6ヘクタール)に商業棟(4階建て)、温浴棟(地下1階地上7階建て)、駐車場棟(6階建て)の3棟を整備する。総延べ床面積は3万9500平方メートル。商業棟は飲食店約140店舗からなる「豊洲場外市場」や市場の食材を使ったフードコート(1000席)など、温浴棟は岩盤浴や露天風呂などのスパリゾートと客室(30室を予定)、レストランなどがそれぞれ入る。駐車場棟(560台収容)も配置する。早ければ6月ころの着工を予定。完成時期は未定。設計はE・A・S・T・建築都市計画事務所が担当している。

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