論説・コラム

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回転窓/難しい「使いながら」施工  [2015年3月9日1面]

 住まいのマンションが大規模修繕を迎えた。外壁の塗り替え、ベランダのシーリングの打ち替え、廊下や階段室の補修、扉の塗り替え…。一つの工事が終わったかと思うと次の工事が▼昨年11月から仮設足場が組まれ、薄いシートで建物全体が覆われたままだ。室内は薄暗く、外の天気すら分からない。ベランダを使うこともできず、洗濯物の部屋干しと暖房で冬場は湿気に悩まされた。住みながらの施工がこれほど大変だとは思っていなかった▼ノウハウを蓄積しているはずのマンションでさえそうなのだから、これから本格化する高度成長期に整備されたインフラの維持管理はどうなるのか。橋梁や港湾、空港など施設を供用しながら大規模改修を行うケースもあるだろう▼今では当たり前だが、高速道路の集中工事も最初に東名に導入した時は相当な決断が必要だったと聞く。維持管理のため高速道路を通行止めにするなど考えられなかったが、どんな対策を講じても渋滞は避けられない。渋滞を集中させる逆転の発想で実現したという▼これまで以上に建設業の技術力、マネジメント力が試される時代が来る。

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