論説・コラム

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回転窓/それぞれの胸に刻む3・11  [2015年3月11日1面]

 小さなつるはしのようなものを両手で持った女の子がしゃがみ、土の中から一生懸命に何かを探し出そうとしている姿が写っている。大津波に襲われた岩手県沿岸部のまちで本紙記者が撮影した一枚の写真。震災は人の胸にさまざまな思いを刻む▼東日本大震災からきょうで4年。被災した住民の期待を背負いながら、復旧・復興に多くの建設関係者が日々携わっている。本紙はこの1カ月、そんな人たちの声を集めてきた▼一日も早く「暮らしと風景」を再生したいと努力するコンサルタント技術者。自ら設計・監理を手掛けた建物が「被災者に寄り添い続ける施設として成長してほしい」と願ってやまない建築設計者▼台風上陸のために夜通し現場の点検を行った翌日、住民から「現場の明かりだけが頼りだった。ありがとう」と言われて感激したゼネコン社員もいる。どんなに励みになったことか。復興を支える大きな力は、そうした思いが積み重なって生まれてくるのだろう▼集めた声は、きょう発行の本紙第2部「復興で取り戻す日本の元気」に掲載した。それぞれが胸に刻んだ思いを知っていただきたい。

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