論説・コラム

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回転窓/先見、先導、慈愛  [2015年3月13日1面]

 自宅の近所にあるロウバイがようやく満開になった。ロウバイの開花時期は東京では1~2月。このロウバイは遅咲き品種で、花が咲くと三寒四温を感じるようになる▼ロウバイは漢字で書くと「蝋梅」。透明感がある黄色の小さな花は蝋細工のように見える。蜜蝋を思わせる花弁と、臘月(ろうげつ、旧暦12月)に花を咲かせることが名前の由来だそうだ▼このロウバイを好んだのが作家の芥川龍之介。〈臘梅や雪うち透す枝のたけ〉の句が残る。寒い時期に真っ先に咲き、春を呼び込むロウバイに芥川も魅力を感じたのだろう▼ロウバイの花言葉は「先見」「先導」、そして「慈愛」。三つの言葉は今の東北の震災被災地の復興に必要なものだと感じる。復興に携わる人々が「先見の明」を持ち、「地域創生を先導」する新しい東北を創造してほしい▼14日に仙台市で開幕する国連防災世界会議で、安倍晋三首相は震災時の各国の支援に対して感謝の意を表した上で、日本の知見と技術を生かし、各国の防災対策に貢献する考えを打ち出す。日本の保有する防災分野の技術が世界でも役立つことを願ってやまない。

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