工事・計画

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東京メトロ/東西線飯田橋~九段下間迂回路、15年秋着工/大規模改良2件入札公告  [2015年5月12日4面]

迂回路の整備イメージ

 東京メトロは、東西線の輸送力増強の一環で、飯田橋駅~九段下駅間(東京都千代田区)で列車の折り返し運転を円滑に行うための大規模改良工事に着手する。既存施設を活用して迂回(うかい)路を新設し、折り返し運転の増発によってラッシュ時の混雑緩和につなげる。工区を二つに分け、一般競争入札(WTO対象)2件を11日に公告した。今秋以降に着工し、2020年東京五輪前の19年度末の供用開始を目指す。
 今回公告した一般競争2件は「東西線飯田橋・九段下間折返し設備設置飯田橋工区改良土木工事」と「東西線飯田橋・九段下間折返し設備設置九段下工区改良土木工事」。2件とも総合評価方式の試行工事で、契約後VEを採用する。軌道床版下での構造物の築造(掘削含む)とRC構造物の撤去、周辺住民の生活環境の保持、工期短縮などに関する技術提案を求める。参加申請書と技術提案書は14日~6月15日に改良建設部改良建設企画課への持参で受け付ける。入・開札は9月1日に実施する。入札には単体か2または3者構成の特定JVが参加できる。単体、JV構成員とも土木一式の総合評定値1200点以上が条件で、所定の施工実績も必要。
 全国の鉄道の中でも混雑率がワーストクラスの東西線の混雑緩和策の一環で、今回発注する工事ではラッシュ時の運行本数を増やすため、飯田橋駅~九段下駅間に列車の折り返し設備を整備する計画。工事区間には線路(営業線トンネル)の外側に張り出す形で既存の引き上げ線があり、同線を撤去して空いたスペースを活用して迂回路を新設する。設計はメトロ開発が担当した。飯田橋工区(飯田橋1の8~同4の5)の工事規模は掘削7400立方メートル、コンクリート工作物の解体440立方メートル、コンクリート使用量2500立方メートル。工期は43カ月間。九段下工区(同1の3~同1の4)の工事規模は掘削9700立方メートル、コンクリート工作物の解体510立方メートル、コンクリート使用量4600立方メートル。工期は47カ月間。20年東京五輪までに、地下鉄の機能・サービス向上に重点的に取り組む東京メトロの「魅力発信プロジェクト」(14~20年度)では、今回の折り返し設備の整備を含めた東西線の安定輸送の関連施策に約530億円を投じる計画だ。

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