工事・計画

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NHK/放送センター建替(東京都渋谷区)/五輪後に現在地で着工  [2015年6月11日4面]

東京・渋谷にあるNHK放送センター

 日本放送協会(NHK)は、2020年東京五輪の終了後に東京都渋谷区の放送センター=写真=の建て替え工事に着手する方針を固めた。これまで移転新築の可能性も視野に建て替え用地の選定作業を進めてきたが、9日の経営委員会で現在地で建て替えることを議決した。建て替え後の新施設の総延べ床面積は約26万平方メートルを想定。敷地内のすべての施設を工区を分けて順次建て替えるとみられる。初弾プロジェクトとして25年までにニュースセンターなどが入る施設の完成・運用開始を目指す。放送センターの所在地は神南2の2の1(敷地面積8万2645平方メートル)。現在の施設は、本部機能が入る地下1階地上23階建ての本館(1972年竣工)、スタジオや食堂、診療所などが入る東館(一部64年竣工、全体竣工65年)、西館(68年竣工)、報道部門が入る北館(88年竣工)、NHKホール(72年竣工)などで構成。総延べ床面積は22万8346平方メートルに上る。
 最も古い建物で築50年を超え、施設の老朽化が進んでいることから、NHKは11年に組織内に「新放送センター建設検討事務局」を設置し、建て替えに向けた本格的な検討を開始。14年度の予算策定時には、新施設の規模を総延べ26万平方メートル、事業費を約3400億円(建築経費約1900億円、機械・設備経費約1500億円)とする試算結果を明らかにしていた。現在地建て替えの正式決定を受けて、今後は新施設の規模やスケジュールなどの詳細な検討に入り、基本計画の早期策定を目指す。規模は当面、総延べ26万平方メートルを基本に検討を進める。事業費については「あらためて建設費を算定する」(広報局)としている。NHKは、放送開始100周年を迎える25年には、ニュースセンターとラジオセンター、情報系スタジオなどが入る施設の運用を開始したい考えだ。この施設を初弾プロジェクトに位置付け、第2弾以降はドラマスタジオや事務室、NHKホールなどの建て替えを順次進める。建て替え事業の実施に当たっては、できるだけ外部からの借り入れを抑制し、建設費用を継続的に積み立てる方針を示している。14年度末までの積立金は1348億円。経営委員会が1月に議決した15年度から3カ年の「NHK経営計画」によると、15~17年度の3年間でさらに240億円を積み立てるとしている。

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