工事・計画

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東京医科大学/大学病院(東京都新宿区)全面建替/大林組で16年5月着工  [2015年6月18日4面]

新病院棟の完成イメージ

 東京医科大学は、西新宿キャンパス(東京都新宿区西新宿6の7の1)の大学病院を全面的に建て替えることを決めた。当初は既存の病院棟を改修し、隣接地に新病院棟を新設する「2棟案」を前提に設計作業などを進めていたが、建設コストが膨らむなどの理由から、1棟の新病院棟に機能を集約する「1棟案」に計画を変更した。2棟案の段階に実施設計と施工を一括で発注するデザインビルド(DB)方式で契約を結んでいた大林組が、計画変更後も引き続き設計・施工を担当する。16年2月までに設計の見直し作業を完了させ、同5月の本体着工を目指す。19年3月の竣工、同6月の開院を予定している。西新宿キャンパスは敷地面積2万2325平方メートル。現在は敷地の南側に既存の病院棟(延べ約7万2000平方メートル、病床数1015)が立っている。
 同大は当初、既存の病院棟を改修するとともに、敷地北側の既存施設(医局センターなど)を解体した跡地に延べ約6万8000平方メートル規模の新病院棟を新設する計画を進めていた。DB方式で実施設計・施工者を大林組に決め、13年9月に契約を締結。14年には新病院棟の本体工事に着手する予定だった。しかし、実施設計を進める中で、改修工事のコストが当初予算を上回ることに加え、完成後のランニングコストが想定以上にかさむことなどが判明。そこで大林組が14年9月、既存の病院棟を全面的に建て替える「1棟案」を大学側に提案。これを受け、同大は今年3月、1棟案への計画変更を正式決定した。現在は大林組との契約変更手続きを進めている。変更後の計画によると、新病院棟はS一部RC・SRC造地下2階地上20階建て延べ約9万7000平方メートルの規模。病床数は約900。9階に講堂も入る。免震構造の採用、非常用発電機の導入などによってBCP(事業継続計画)機能の強化を図る。現在、大林組が基本設計の再策定作業を進めており、引き続き実施設計に入る。
 建設予定地にあった医局センターなどの既存施設の多くは既に解体・撤去を終えている。今後は予定地に残る立体駐車場の解体、仮設更衣室の移設を行い、16年5月の本体着工に備える。新病院棟の竣工は19年3月、開院は同6月を予定。同大は「2020年の東京五輪も見据え、東京都心の中心部に位置する災害拠点病院としての機能を整備する」としている。開院後は既存の病院棟を解体し、跡地の一部にテナントや保育園なども入る立体駐車場棟(3階建て)を新設。20年9月の全面開業を目指す。既存の病院棟の解体工事と立体駐車場棟の建設工事は別途発注する予定だ。

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