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都市機構/岩手県陸前高田市今泉地区震災復興工事/ベルコン土砂搬出が終了  [2015年9月16日6面]

希望の架け橋、ベルコン全景

終了スイッチを押す戸羽市長

峯澤統括管理技術者

 ◇CMr=清水建設JV/504万トンの土砂搬送
 都市再生機構が岩手県陸前高田市今泉地区で進めている震災復興工事(CMr=清水建設・青木あすなろ建設・オリエンタルコンサルタンツ・国際航業JV)の土砂搬出が15日に完了し、ベルトコンベアの稼働を停止する「搬出終了式」が現地で行われた。
 式典では戸羽太陸前高田市長がコンベアの稼働を止めるスイッチを押し、「市民とともに戸惑いながら土砂の搬出を始め、8年かかるといわれた作業をわずか1年6カ月で完了することができた。ベルトコンベアの効果とCMrのマネジメント力があったからに他ならない。コンベアが解体されるのは寂しいが、復興に向けた一歩だと考えたい」と述べた。
 同地区のかさ上げ工事に用いられたベルトコンベアは、総延長2970メートルで、搬送能力は1時間あたり6000トン。14年3月に搬出作業を開始し、504万トンの土砂を運搬した。
 事業を担当する都市機構の森本剛岩手震災復興支援本部長は「陸前高田の復興の象徴とも言われ、『希望の架け橋』という名前も頂いたコンベアだが、無事に役目を終えることができた。これから復興公営住宅への入居や中心市街地での商業施設建設など、新たなシンボルを掲げて街づくりを支援していく」と述べた。
 清水建設JVを代表し、清水建設東北支店の枝松勲震災復興担当副支店長は「今日は復興に向けた一つの通過点であり、まだ作業は多く残されている。1日も早い工事の竣工に向けて努力していく」と決意を新たにした。
 清水建設JVで指揮を執る峯澤孝永統括管理技術者は「故障などでコンベアを停止させないことと、搬出が進んでから土砂を仮置きするポイントを確保していくことに最も注意した。ベルトなどの消耗部品は著しく劣化するが、メンテナンスによる停止期間は最小限にとどめることができた」と苦労を語った。
 さらに、今後の作業については「直ちに解体作業に入り、来年度には撤去を完了する予定。その後は搬出した土砂によるかさ上げや、農地の復旧回復・返却など、段階を踏まえて工事を進めていく」と手順を説明した。

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