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熊本県/初の建設業女性交流会開く/職場環境や子育てとの両立で意見交換  [2015年10月20日11面]

 熊本県は16日、熊本市中央区のホテル熊本テルサで県内の建設産業に携わる女性による初の交流会を開いた=写真。和やかな雰囲気の中、世代や立場の異なる女性が仕事のやりがいや困っていることなどを話し合い、意見交換後の発表ではものづくりへの喜びが感じられるとの声が挙がる一方、更衣室などの設備の充実や子育てとの両立などが課題とする意見が相次いだ。
 交流会は県が進める建設産業のイメージアップ戦略「つくる部」の一環「つくる部女子会(仮称)」として熊本県建設業協会青年部の協力を得て開催。県内の建設会社やコンサルタント、設計事務所で働く女性35人が参加した。
 開会に当たり土木部監理課の成富守首席審議員兼課長は「人口が減少する中、建設産業を支えるには女性の参入は欠かせない。交流会は県内で初の取り組みだが、これを契機に建設産業で働く女性のネットワークづくりを進めてもらい、皆さんの意見が多方面に届くようになり、女性が働きやすい環境づくり、ひいては県内建設産業への女性の参入・定着につながれば」とあいさつ。
 引き続き4グループに分かれ、ケーキやお茶を楽しみながら建設産業に就職した理由や困っていること、改善してほしいことなどを話し合った。
 グループ討議後の発表では参加者から建設産業で働く喜びについて「いろいろな仕事ができ、完成したら地元の人に喜ばれる」「女性が少ないため、男性がいろいろと教えてくれる」「みんなで作り上げる一体感がある」などの意見が挙がった。
 一方、「サイズの合う作業服や安全靴がない」「資格取得の際の勉強などと子育てとの両立が難しい」「現場のトイレが男性と共用で困る」「現場で汗をかいても着替える場所がない」などの課題も指摘された。
 発表後、会のコーディネーターを務めた大政建設の森山澄江社長は「メンバーを増やし、建設産業にいる私たちが結集し、知恵を出し、力をつけ、それを続けていきながら新しい仲間を呼び込む集団になれれば」と取り組みの継続と拡大に意欲を見せた。
 閉会に当たり監理課の野崎真司審議員は「建設産業に限らず、今後は女性の活躍の場がどれだけあるかが、その産業の活力になる。情報発信することで業界が変わっていくことを期待している」と述べた。次回交流会は年末にも開催する予定。

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