行政・団体

このエントリーをはてなブックマークに追加 文字サイズ 

広島大学、復建調査設計/包括的協定を締結/研究・人材育成で連携、国内外で社会貢献  [2016年5月18日11面]

協定書を手にする小田社長〈右〉と越智学長

 広島大学と復建調査設計は17日、広島市南区のホテルグランヴィア広島で包括的研究協力に関する協定の調印式を行った。越智光夫広島大学学長は「より幅広い分野での共同研究、人材育成、ビジネスと教育研究の国際化などについての連携を強化し、この成果を広く社会に還元、貢献していく」とし、小田秀樹復建調査設計社長は「連携・協力を強化することで、地域にとどまらず、広く国内外での社会貢献が果たせる」と期待を寄せた。8月にはミャンマーとベトナムで地元大学などとの共催によるセミナーを開催することも明らかにした。
 調印式には、広島大学の越智学長、高田隆理事・副学長、復建調査設計の小田社長、向井雅司取締役執行役員が出席。
 小田社長は「防災・減災への取り組み、国際化に対応する人材の育成など、社会環境は目まぐるしく変化しており、より広範な分野での研究・技術開発が求められている」とし、特に海外展開について「20年前からミャンマーで事業を展開している。広島大学もスーパーグローバル大学の一つとして積極的に海外展開を進めており、ミャンマーをはじめとする東南アジア諸国連合(ASEAN)でも、両者が保有する科学技術の活用に関する協力だけでなく、人材育成などでも広く連携していける」とあいさつした。
 越智学長は「復建調査設計とは既に環境工学分野で共同研究に取り組んでいる。今回の協定は、より幅広い分野で連携を強化し、地域と国際社会に貢献することが目的」とした上で、「本学は、ミャンマーと教育学術交流、留学生の受け入れ推進を目的とした協力協定を結んだ。早くから進出している復建調査設計との包括的協定は、グローバル化を進める上で非常に重要な役割を持つ」と語り、協定が「地域への社会貢献となることはもちろん、本学が目指す世界トップ100の大学として、100年後にも世界で輝く大学に向けた取り組みの一助となる」と強い期待を寄せた。
 研究協力の内容は▽社会基盤の建設・維持管理に関する分野の共同研究▽土砂災害や地震災害に備える防災・減災に関する分野の共同研究▽環境創出、自然再生、地球環境保全に関する分野の共同研究▽ビジネスと教育研究の国際化▽インターンシップ、研修会などによる人材育成▽相互人材交流-など。
 調印後の記者会見で小田社長は「建設関連産業が国民に愛される職種として広く認知されるためには、他業種や学との連携が有効」と語り、当面の海外展開については「ASEAN諸国に対し日本で培った社会基盤整備の技術を供与し、併せてわれわれも勉強していく。これが経済の発展につながる」との考えを示した。
 越智学長は「大学の立ち位置は、世界をリードする中四国地方のリージョナルセンターとしての機能を果たすこと。こうした中、地域でも貢献できる人材を育てていくことが問われている。インターンシップも重要な役割を果たす」とし、「こうした取り組みを進める中で、より密接に社会の中で貢献する大学となる」と意欲を示した。
 両者は8月に、ミャンマーのヤンゴン市で「交通渋滞解消」、ベトナムのホーチミン市で「環境汚染の解消」をテーマとしたセミナーを地元の大学などと共催する予定で、今後もさまざまな連携活動を通じて国際社会に貢献していく考えだ。

この記事へコメント

メールアドレスが公開されることはありません。