論説・コラム

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世界最長の鉄道トンネル完成/青函トンネル抜き首位の座に/6月1日に開通式典  [2016年5月30日1面]

TBM貫通時(10年10月)の様子(©AlpTransit Gotthard)

 スイス・チューリッヒとイタリア・ミラノを結ぶ新しい高速鉄道の一部として、アルプス山脈直下を貫いた全長57キロの世界最長鉄道トンネルが6月1日開通する。「ゴッタルド・ベース・トンネル」と名付けられたトンネルは、掘削開始から17年の歳月をかけて完成した。世界最長の鉄道トンネルは青函トンネル(全長53・9キロ)が1988年からその座を守り続けてきた。今回の開通で約30年ぶりに首位を明け渡す。3位は英仏海峡トンネル(同50・5キロ)。
 建設を担当したAlpTransit Gotthardから鉄道事業者のSwiss Federal Railways(SFR)に同日付で引き渡される。沿線各国の首脳も出席しスイスで開通式典も行われる。
 新トンネルは総工費約120億ドル(1兆3000億円)で、掘削土量が2820万トン、最大土かぶりが2300メートルに達する超巨大土木プロジェクト。施工は欧州企業を中心とする複数のコンソーシアムが四つの工区をそれぞれ担当した。
 直径約10メートルの単線トンネルを2本並走する形で構築。立坑やトンネル接続路、非常用トンネルなどを合計すると掘削延長は152キロに達する。本線トンネルは8割をトンネル・ボーリング・マシン(TBM)で掘り進めた。トンネル内には2カ所の非常用駅が設けられ、火災などが発生した場合の地上避難路につながっている。今後、走行試験などが行われ、年末までに供用が開始される見通しだ。

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