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新社長/NTTファシリティーズ・一法師淳氏/グループ外受注と新事業で成長  [2016年7月20日1面]

一法師氏

 再生可能エネルギーの活用や低炭素化の推進、省エネルギー、安全・安心の実現を通じて「持続可能な社会への貢献」を目指す。地方自治体やデータセンターなどNTTグループ外からの受注を増やし、経営基盤を盤石にする方針だ。
 --就任の抱負を。
 「ICT(情報通信技術)や電力、建築などさまざまな技術を融合してより良いサービスを提供することで、多様化する社会のニーズに対応する。これまで売り上げへの貢献度が高かった太陽光発電事業は、電力の買い取り価格の下落によって市場縮小を免れない。既存事業を維持しつつ、新たな事業展開も図っていくことで、企業としての成長を実現する」
 --具体的には。
 「地方自治体やその地域の企業と連携して再生可能エネルギーを有効利用しながらエネルギーマネジメントを行う『地域新電力サービス』の本格的な展開を4月に始めた。自治体の庁舎や既存のオフィスビルなどのエネルギー使用量を抑えながら、太陽光や水力など再生可能エネルギー由来の電力を有効利用してコストを抑える。要望があれば、省エネ機器の導入や省エネ改修などの提案も併せて行うことで、相乗効果を高めることができる。現在、3カ所の自治体から仕事を受けており、今後は全国に拡大していく」
 --既存分野で伸びしろを期待しているのは。
 「社会全体で取り扱うデータ量が増大していることから、データセンターのニーズはこれからも高まっていくだろう。当社は、データセンターの設計から運用・改善に至るまで総合的にカバーすることができる。ワイヤレスで行う空調制御技術など、先端技術を組み合わせて提案し、省エネにも貢献していきたい」
 --人材育成は。
 「16年度から建築、空調、電気など専門分野を横断した形で人材を育成していく。当社は電気工事士やエネルギー管理士といった資格取得者が多数いるのが強みだが、専門分野をまたいで仕事ができる『プロ人材』が増えれば、競争力強化につながる。世代を問わず、こうした人材の育成に取り組んでいく方針だ」
 --業績目標は。
 「15年度の連結売上高は2880億円だった。当面は3000億円の達成が目標になる。売上高の半分がNTTグループ向けなので、グループ外からの受注を増やすのが理想だ。顧客目線で提案を行っていく『マーケットイン』の考え方を軸に、われわれが問題を解決できる分野であれば、既存・新規を問わず、営業を強化していく」。(6月17日就任)
 (いちほうし・あつし)80年東大法学部卒、日本電信電話公社(現NTT)入社。06年NTTコミュニケーションズ財務部長、10年同社取締役、14年NTTファシリティーズ代表取締役副社長。兵庫県出身、59歳。
 「明るく楽しく元気よく、粘り強く」をモットーに、仕事と私生活の両立を図る。

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