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アジア国際交流支援機構/ベトナム人技術者のマッチング強化/専門的知識を事前習得  [2016年7月28日3面]

 アジア国際交流支援機構(AGC、野村敬一代表)が、日本の建設関連企業向けに、ベトナム人技術者のマッチングサービスを強化している。14年5月の設立以降、48人(16年6月現在)が日本の企業への就職が内定済み。うち28人が既に日本で就労を開始している。ベトナム国内でBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)や構造計算など専門的な知識を学ばせることで日本の企業の採用ニーズと合致させ、採用増を促している。
 AGCは、東南アジア諸国連合(ASEAN)各国を中心に優秀な人材と日本の企業とのマッチングを行っている。特にベトナムでの活動が活発で、AGCのベトナム現地法人が運営する施設でCADオペレーションを学ばせるほか、ホーチミン工科大など現地の有名大に対し、BIMや構造計算、設計図面の作成などを積極的に学ばせるよう主導している。
 技術者としてベトナム人を選ぶ理由として、▽親日的な人材が多い▽就労意欲が高い▽将来の海外案件の取りまとめ役として高い期待がある-などを挙げている。親日的というのが最も有力な理由で、加えて就労意欲も高いため、すぐに辞職したりトラブルを起こしたりすることが少なく、日本の企業風土にもすぐになじむことができるという。
 海外事業の先導役としての役割を期待する声も多い。日本のゼネコンや設計事務所らが自社の技術者をグローバル人材として育てる場合、英語教育から始まり、現場での実践経験が必要になるなど多くの費用や時間がかかる。一方、専門知識を学んだ優秀なベトナム人技術者は、英語・日本語が堪能で、現地協力企業らとの折衝も十分にこなすことができる。
 AGCは27日、東京都内でベトナム人技術者に関するセミナーを開いた。野村代表はベトナム人技術者について「多くの技能実習生と異なり、途中で仕事を投げ出すこともなく、まじめに働く人がほとんど。日本の有名大の建築学部出身をしのぐポテンシャルを持つ人材が多くいる」と評価。今後については「海外進出を検討する企業は特に、優秀ベトナム人技術者の取り合いになるではないか」と述べた。

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