工事・計画

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三菱地所/東京・大手町地区D-1街区計画/都がアセス書縦覧開始  [2016年8月23日4面]

三菱地所が昨年公開した再開発の完成イメージ

 東京都環境局は22日、三菱地所が東京駅日本橋口前で進める「大手町地区D-1街区計画」の環境影響評価書の縦覧を開始した。最高高さ390メートルの超高層ビルなど計4棟(A~D棟、総延べ床面積68万平方メートル)の建設を段階的に進めるに当たっての環境配慮の方針などを示している。17年度にまずD棟の新築工事に着手し、27年度の事業完了を目指す。同社は、東京都の「東京国際金融センター」構想の実現につながる施設機能の導入を図ることにしている。
 計画地は、常盤橋街区とも呼ばれる千代田区大手町2の6、中央区八重洲1の11(敷地面積3万1400平方メートル)。同社が運営する日本ビル、朝日生命大手町ビル、JXビル、大和呉服橋ビルの既存建築物を段階的に解体し、再開発のための土地を確保する。
 敷地東側に高さ230メートルのA棟(地下5階地上37階塔屋2階建て延べ14万平方メートル)、西側に高さ390メートルのB棟(地下5階地上61階塔屋2階建て延べ49万平方メートル)をそれぞれ建設。中央には変電所、駐車場などを配置する地下構造物のC棟(地下4階建て延べ2万平方メートル)、北西側には業務施設と都営の下水ポンプ場を兼ねる高さ65メートルのD棟(地下3階地上9階塔屋1階建て延べ3万平方メートル)を整備する。
 各施設の構造は地上部がS造、地下部がSRCやS造を想定。A、B、Cの3棟については、地下1~2階部分をつなげる。C棟の地上部は、にぎわいや交流を生む大規模広場として活用する。
 17~21年度をi期工事としてA、D両棟を建設する。先に着工予定のD棟の計画地に位置する既存建物の解体は、大手町地区D-1街区計画に先行して別途実施中。22~27年度のii期工事でB棟を建てる。C棟の整備はi、ii期を通して進める。供用開始はA棟が21年度、D棟が22年度、B、C両棟がいずれも27年度の予定。
 評価書では、工事開始から99~100カ月目に工事用車両、103カ月目に建設機械の稼働台数がそれぞれピークに達するとの見通しを示した。建設機械については、排出ガス対策型や低騒音・低公害型の導入に努める。地盤を掘削する際は、遮水性の高いソイルセメント壁を事前に構築することで、地下水が掘削範囲内に漏れ出すのを防ぐ。二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの低減を図るため、高効率の冷暖房プラントの設置によるエネルギーの面的利用(熱融通)なども進める。縦覧は9月5日まで。

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