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ラファージュホルシム/3Dプリンター活用に本腰/コンクリ構造部材の製作技術確立  [2016年9月26日3面]

3Dプリンティング技術で製作した屋根支柱

3Dプリンティング技術で製作したパビリオン内装材

 セメント世界最大手のラファージュホルシム(スイス)は、大型3次元(3D)プリンターの開発を手掛けるフランスのベンチャー企業XtreeEと連携し、建築分野での3Dプリンティング技術活用に本腰を入れる。3Dプリンターでコンクリート製の大型建築物向け部材を製作する技術を確立した。既にフランスで2件の実物件に採用された実績がある。
 ラファージュホルシムは、同技術を活用する建築分野の有望市場として、▽デザイン性の高い高付加価値建築物▽アフォーダブル(手ごろな価格)な注文住宅▽プレハブ部材の自動製作-の三つに狙いを定める。部材製作に不可欠なコンクリートは、仏リヨン近郊のリルダボーにある同社のR&Dセンターで研究。技術・科学的専門知識を生かし、3Dプリンターに最適なコンクリート混合剤を開発した。
 既に仏プロバンスにある中学校校庭の屋根を支える高さ4メートルの支柱と、パリ首都圏地域政府のパビリオン内装材に、3Dプリンターで製作したコンクリート部材を納入した。屋根部材は欧州で初めて販売された3Dプリンター構造材で、XtreeEが製造、Fehr Architecturalが施工した。パリ首都圏地域政府のパビリオンはXtreeEとダッソーシステム、ABB、ラファージュホルシムの共同事業。
 3Dプリンティング技術は、複雑な幾何学形状の構造体をより短い時間に手ごろなコストで製作することを可能にした。セメント世界最大手として、建築分野での活用を見据えコンクリート構造部材の製作技術や材料開発に乗りだしていた。

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