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宇部三菱セメント/SSの配置適正化を検討/内需縮小見据え、出荷体制合理化  [2017年11月30日3面]

 宇部三菱セメントは、全国に80カ所ある工場外出荷設備のセメントサービス・ステーション(SS)の設置数を見直す検討を始めた。将来的に国内の市場規模が縮小すると予想される中、SSを需要に見合う数に適正化し、経営の無駄を省く。上田淳社長は日刊建設工業新聞のインタビューで「サイロの数は足りないが、SSを数カ所減らす余地があるか見直しをかけている」と明言。将来の需要減少を見越してSSの統廃合を進め、供給体制を合理化する考えを示した。
 セメント協会のまとめによると、17年度上期(4~9月)の国内のセメント販売量は、前年同期比3・1%増の2084万トンと4年ぶりに前年の実績を上回った。ただ、長期的には内需は縮小傾向で、16年度通期の実績は前年度比2・1%減の4177万7000トンとピーク時の半分程度にまで減っている。人口減少と少子高齢化の流れの中で、国内の市場規模は今後も縮小することが予想される。
 こうした需要動向を勘案し、同社はこれまで、国内に120カ所あったSSを80カ所に削減した経緯がある。上田社長は「将来的に内需が減少した場合、支店の統合や、運搬船を減らすことも考えられる」と指摘。需要動向に合わせて運営体制の合理化に取り組む考えを強調した。
 さらに、SS内にある80基のサイロのうち、今年に入り強度不足が判明した30基について、5年間かけて段階的に補修工事を行う方針も明らかにした。SSの数を最適化するとともに既存サイロの補修・補強を進め、現行の施設で確実に需要に応じられる体制を整える。

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