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YKKAPの中国事業-党大会の後・下/世界最大級の建材見本市に連続出展  [2017年11月9日]

上海で10日まで開かれている建材博覧会の開幕式

松本部長

 YKKAPの海外売上高の約4分の1を占める中国市場。同社は中国事業の売上高を2017年度の211億円(推定)から20年度までに230億円へと引き上げる目標を掲げる。
 中国には日本の十数倍となる年間約1500万戸の住宅新築計画があるとされるが、着工戸数は20年度まで年間5%程度ずつ減少するとの予測もあり、地域や顧客層にとらわれない柔軟な営業展開の必要性が高まっている。
 堀秀充社長は、新たに北京市周辺の巨大市場に狙いを定めるとともに、これまで手薄だったリノベーション案件の受注強化も視野に入れながら、現地での事業拡大を構想する。
 中国では住宅を改修して長く住み続ける考え方は一般的ではなく、老朽化した住宅は解体して建て直すケースが多い。ただ近年は、上海など沿岸主要都市で高級新築住宅の価格が高騰。改修市場の規模が無視できない大きさになりつつある。
 YKKAPの中国事業の主戦場である上海市で今月7日、世界最大級の建材・建築技術見本市「FENESTRATION BAU CHINA 2017(第15回中国国際窓・カーテンウオール博覧会)」が開幕した。約20カ国の有力メーカーらが10ヘクタールもの広大な会場に所狭しと自社製品を並べ、10日まで売り込み合戦を展開する。出展者数は630社以上、来場者数は延べ10万人以上が見込まれ、それらの数字が中国の住宅需要の大きさと企業間競争の激しさを物語る。
 YKKAPは08年から毎回出展。当初100平方メートル程度だった展示ブースを約400平方メートルに広げ、製品や工法をアピールする。
 同社は南北で寒暖の差が大きい中国で、各地の気候に合った断熱性能を持つ製品を売り分けるとともに、全開口折れ戸やブラインド一体型窓など付加価値の高い独自商品を提供。パーツの加工・施工を担う地元企業と連携しながら、製造から現場施工までを一貫して手掛けるビジネスモデルを確立し、自社ブランドへの信頼性と認知度を高めてきた。
 松本昭弘AP事業部長によると、中国では高齢化の進展とともに、誰もが安全に使える製品を求める消費者が増えているという。さらに、政府は2020年まで段階的に住宅の断熱基準を厳格化する方針で、制度や基準の変化を機敏に察知し、製品に反映させることも大きな課題となる。
 YKKAPは、技術力に裏打ちされた品質の高い製品ときめ細かいサービス、地元企業との協業による独自の事業体制を武器に、世界最大市場・中国でさらなるシェア拡大を目指す。
 (編集部・平松健一郎)

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