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三井住友建設/橋梁建設データをプラットフォーム上で一元管理/調書を自動作成  [2017年12月26日3面]

SMC-Bridgeの概要図

 三井住友建設は25日、橋梁建設に関するさまざまなデータと各種ICT(情報通信技術)システムをプラットフォーム上で一元的に管理・運用するトータルシステムを開発したと発表した。設計から施工、維持管理までの一連の情報を発注者を含むすべての関係者間で共有できると同時に、施工管理の記録書類となる各種調書を自動作成するなど、生産性向上につながることが期待される。
 開発した「SMC-Bridge」は、国土交通省東北地方整備局発注の「国道45号夏井高架橋工事」(岩手県久慈市)で適用を開始している。測量・設計・施工計画、検査、現場施工の各種データと同社が開発した各種ICTシステムを一元的に管理・運用し、業務の効率化を図る。
 測量・設計・施工計画では、無人航空機(UAV)による地形測量で取得した3次元(3D)データと、橋梁3Dモデル作成システム「SMC-Modeler」を活用し、完成イメージや施工手順動画などをSMC-Bridgeに格納し、常時利用できるようにした。
 現場施工では、GNSS(全球測位衛星システム)を用いたクレーン監視システムを使ってクレーンブームの位置を3Dバーチャル空間上でモニタリングできるようにしたほか、床版コンクリートの仕上げ精度を拡張現実(AR)技術で可視化する「AR床版仕上げ管理システム」を導入。可視光通信による施工完了部分の変形モニタリングも実施している。
 検査では、施工管理記録となる調書を施工箇所と工種によって視覚的に分かりやすいインターフェースで整理する「調書管理システム」を開発したほか、スマートフォンと自動追尾機能付き測量機器で計測を行う「SMC-Oneナビ」で管理業務を省力化した。
 システムに必要な設計データは、SMC-Modelerから取得するとともに、クラウドを介して計測結果を自動調書化し、施工場所から直接「調書管理システム」に格納している。
 SMC-Bridgeに格納された各種データは、今後、構造物の維持管理に利用することを視野に入れており、実橋での適用を進めてシステム運用の最適化を図る。さらに配筋検測や出来形検測を行う新たなシステムを開発し、さらなる生産性向上を図る方針だ。

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