論説・コラム

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回転窓/誇りを持てる業界に  [2018年1月5日1面]

 2000年度に土木学会賞技術賞を受賞した神奈川県にある宮ケ瀬ダム。受賞を記念してダム湖畔に建てられた銘板の裏面には、このダムの建設に半年以上従事した人たちの名前が発注者、受注者、また元請、下請の別にかかわらず刻まれている▼表面には「21世紀を拓く宮ケ瀬ダム」とある。裏面の名前と併せ読めば、1971年に事業が始まった待望のダムを完成させようという強い意志が、現場の末端にまで行き渡っていたのをうかがうことができよう▼今、こうした銘板を設置する動きが、ダムのような大規模事業だけでなく、比較的規模の小さい事業にも広がり始めていることを、元日の本紙の新春企画で取り上げた。プロジェクトを完成に導こうとする関係者の思いは、規模の大小を問わず同じだろう▼それが建設に携わる人の責任であり、同時に誇り、やりがいにもなる。昨年、建設業への入職を希望する人たちにこの仕事の魅力をどう感じているかを聞いてきた。「自分の仕事が形に残り、地図に載ること」。多くがそう答えた▼人材獲得競争はこれからが本番。誰もが誇りを持てる業界にできるかが問われる。

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