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五洋建設/土工データの自動集約システム開発/i-Con対応、効率管理で生産性向上  [2018年1月24日3面]

 五洋建設は、土木現場で使う多種多様なICT(情報通信技術)機器で取得したデータを自動的に集約し、施工管理に役立てる総合システム「五洋土工情報収集システム(i-PentaCOL)」を開発した。国土交通省が推進する生産性向上策「i-Construction」に対応した新技術開発の取り組みの成果。同社は土工現場に適用し、従来のやり方と比べ1日当たりの1人の作業時間を1・2時間程度低減できたとしている。生産性向上を図るツールとして積極的に活用する。
 ICTを利活用する土工事の現場は、バックホウやブルドーザなどの管理情報や、重機に搭載したセンサーなどで取得した情報を各職員がデータ収集し、個別に管理しているケースが多い。システムの操作やデータ管理に時間をとられることが、業務負担になりつつあるという。
 同社は、複数メーカーの施工機械や測量機器からのデータをクラウドサーバーに自動的に集約し、各システムを連携させる仕組みを開発。利用者による効率的な操作や管理を実現した。
 新システムを使うと、ダンプトラックが運ぶ土砂の搬入・搬出先の記録(トレーサビリティー)を簡単に確認できる。バックホウの刃先の軌跡データやステレオカメラによる地山の測量データから掘削土量、バックホウ重量計から積み込み量・運搬台数、振動ローラに取り付けたGPS(衛星利用測位システム)の位置情報から平面位置、高さデータから盛り土量がそれぞれ把握可能なため、1日当たりの切り土、盛り土の出来高や土量変化率の管理も容易になる。
 同社技術研究所が開発したセンサークラウドを使い、風速計や雨量計の観測データを集約し、風速・風向や雨量のデータから粉じん対策の実施や工事中止の判断を速やかに行うことも可能になる。
 同社は、1カ月当たりの土工量が6000立方メートル規模の道路工事現場に新システムを適用。コマツの遠隔管理システムを搭載したICTバックホウ1台や、ブルドーザー2台、振動ローラー2台を管理した結果、職員2人で1日に行うデータ処理や機器操作に必要な時間を、1人当たり1・2時間低減できたとしている。

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