技術・商品
東急建設/建築現場でMR技術の活用試行/部材や設備の配置、実物大で図面確認 [2018年2月26日3面]
東急建設が、建築現場でのMR(複合現実)技術の利用に乗り出す。米マイクロソフトのゴーグル式MR端末「ホロレンズ」を使い、現場にホログラフィックで柱や梁、空調配管などを映し出し、図面通りに工事が進んでいるかどうか確認する。昨年の実証実験で有用性を確認。3月から都内の建築現場に試行導入する。今後、本格投入に向けた動きを加速させ、業務効率化のツールとして利用する方針だ。
建設現場でのMR活用では、ソフトウエア販売などを手掛けるインフォマティクス(川崎市幸区、三原正一社長)が開発したホロレンズ用のアプリケーション「ジャイロアイホロ」を活用する。
このアプリとBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)データなどを連携させる。天井裏の空調機器やダクト、配管、柱・梁など、さまざまな機器・部材の形状や大きさがホロレンズを通して実際の建築物上に表示される。これにより、部材や設備が図面通りに配置されているのか、一目で確認できるという。
東急建設は、3月の試行導入に向けて、ホロレンズが装着可能なヘルメットなどを開発中。試行導入後は課題や問題点などを抽出。同社に情報をフィードバックし、アプリのバージョンアップにつなげる。同時に運用データを収集・分析して生産性向上の効果を確認し、本格導入を判断する考えだ。
この取り組みについて、林征弥建築本部BIM推進部部長は「施工時の品質管理や設備などの維持・管理などに役立てる。将来的には設計段階でも利用できるよう検討を進める」と説明。その上で「顧客への説明や施工者同士の情報共有が容易になり、相互理解が深まるツールとして活用できるだろう。今後、人工知能(AI)やクラウドなどとつながるようになれば、さらなる進展が見込める」と期待を寄せる。
建設現場でのMR活用では、ソフトウエア販売などを手掛けるインフォマティクス(川崎市幸区、三原正一社長)が開発したホロレンズ用のアプリケーション「ジャイロアイホロ」を活用する。
このアプリとBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)データなどを連携させる。天井裏の空調機器やダクト、配管、柱・梁など、さまざまな機器・部材の形状や大きさがホロレンズを通して実際の建築物上に表示される。これにより、部材や設備が図面通りに配置されているのか、一目で確認できるという。
東急建設は、3月の試行導入に向けて、ホロレンズが装着可能なヘルメットなどを開発中。試行導入後は課題や問題点などを抽出。同社に情報をフィードバックし、アプリのバージョンアップにつなげる。同時に運用データを収集・分析して生産性向上の効果を確認し、本格導入を判断する考えだ。
この取り組みについて、林征弥建築本部BIM推進部部長は「施工時の品質管理や設備などの維持・管理などに役立てる。将来的には設計段階でも利用できるよう検討を進める」と説明。その上で「顧客への説明や施工者同士の情報共有が容易になり、相互理解が深まるツールとして活用できるだろう。今後、人工知能(AI)やクラウドなどとつながるようになれば、さらなる進展が見込める」と期待を寄せる。
このジャンルの最新記事
- 鹿島/粉じん飛散防止材開発/土壌皮膜で土ぼこり抑制、微生物分解で元の状態に [2021年4月9日1面]
- 大林組、内外テクノス/内装用不燃木質建材を発売/シート加工で製造工程短縮 [2021年4月9日3面]
- 鴻池組ら/松本城内堀をロボットで浚渫/水質浄化可能な総合的工法を開発へ [2021年4月8日3面]
- 鹿島、竹中工務店/タワークレーン遠隔操作システムを実工事に初適用 [2021年4月8日3面]
- テクノ菱和、豊橋技術科学大学/プラズマ除菌水の生成技術開発/アルコール同等の効果 [2021年4月7日3面]








鉄道で世界をつなぐ―海外プロジェクトの現状と展望
政府開発援助(ODA)で実際に海外の鉄...続きを読む

詳説「公共工事標準請負契約約款」建設契約管理の理論と実践(下)
2016年11月から2020年10月まで...続きを読む

建築設備新思想大系~エンジニアの副毒本
ビルや住宅に欠かせない建築設備。そこに関...続きを読む

DVD 実践!専門職種別 送り出し教育-わたしたちは絶対に労働災害を起こさない!-
協力業者側で十分な教育体制を整えて都度送...続きを読む

改正公共工事品確法と運用指針 新・担い手3法で変わる建設産業
2019年に成立した「新・担い手3法」(...続きを読む