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熊谷組社長交代/櫻野泰則専務昇格、4月1日就任/誠実さと挑戦心大切に  [2018年3月9日1面]

会見する櫻野専務〈右〉と樋口社長=8日午後、国交省で

 熊谷組は8日、櫻野泰則専務兼専務執行役員経営企画本部長が4月1日付で社長に昇格する人事を発表した。4月に新しい中期経営計画がスタートするのを機に経営体制を刷新する。樋口靖社長は代表権のない会長に就任する。
 櫻野次期社長は同日、東京・霞が関の国土交通省で記者会見し「樋口社長が築き上げてきた『全員参加の経営』スタイルを継承し、さらに磨きを掛ける。誠実さと挑戦心を兼ね備えた『熊谷組スピリット』を大切に、全役職員の先頭に立って社業の発展にまい進したい」と抱負を語った。
 同席した樋口社長は在任期間を振り返り、「営業赤字となった5年前にバトンを受け取り、再建から再生、成長に向け取り組み、健全な企業体質に再生できた。15~17年度の中期経営計画はほぼ満足できる水準に着地できそうだ。今年は創業120周年の大きな節目で、次のステージに進む良いタイミングだ」と社長交代の理由を述べた。
 櫻野次期社長は現在60歳。樋口社長は「入社以来、人事、管理部門を歩み、国内、海外すべての支店を回り、事務系だが建設業の実態をよく把握している。顧客からも社員からも人望が厚く頼りになる」と評した。
 櫻野次期社長は、29日に発表予定の中期経営計画に触れ、「住友林業との資本・業務提携の具体策を盛り込みたい。現在は八つの分科会を設け、実務担当者べースで将来に向けたシナジー(相乗効果)をどう創出していくか議論を始めている。早期のシナジー創出を目指したい」と語った。「住友林業が発表した高さ350メートルの木造超高層建築物の建設に協力するとともに、老朽インフラの更新や木化・緑化の推進、海外を広げていくため、他の会社とのアライアンスも考えている」との考えも明らかにした。
 (さくらの・やすのり)1981年京大経済学部経済学科卒、熊谷組入社。2011年執行役員、12年取締役兼執行役員、14年常務兼常務執行役員経営管理本部長兼経営管理本部経営企画部長、15年常務兼常務執行役員経営企画本部長などを経て、17年4月から専務兼専務執行役員経営企画本部長。富山県出身、60歳。

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