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大建工業/土壌改良分野に本格参入/木材チップ有効利用の土壌改良材で攻勢  [2018年4月19日3面]

DWファイバー

福島県南会津町の山間部での導入事例

 大建工業は土壌改良分野の事業展開を強化する。国産の未利用木材を活用した土壌改良材「DWファイバー」が販売実績を伸ばしており、3月には国土強靱(きょうじん)化に寄与する製品などを表彰する「ジャパン・レジリエンス・アワード」の企業部門で金賞を受賞した。木材の有効利用と都市、沿岸・山間部の緑化が両立できる点をアピールし、緑化市場で攻勢を強める。
 DWファイバーは国産未利用木材の端材を細かい繊維状に裁断・加工し、植物の生育を早める作用を持つ腐植酸(フルボ酸)を加えた土壌改良材。国土防災技術(東京都港区、辻裕社長)と共同で開発した。昨年5月に販売を開始し、都市や海岸・山間部などの多様な緑化需要に応えている。
 不ぞろいに裁断した木材チップが土中に水の通り道となる隙間を作り、緑化したい土地の透水性を高める。フルボ酸との相乗効果で植物の生育が促され、散布した土地の緑化が早められる。
 山間部ののり面などに敷くシート状製品と、災害被災地などで空中から散布できるよう破砕した製品の2種類を用意。場所や用途に応じて使い分けられるようにした。東日本大震災の津波被災地に築かれた植栽盛り土や、福島県南会津町の豪雨被災地の山腹治山工事など10件以上の現場で活用された。都市部でも学校校庭の芝生敷設などに用いられた。
 大建工業の福知義久国内事業本部国内事業企画部長は「DWファイバーで建材事業以外の新たな市場に参入する。製品の認知度も徐々に高まり、導入事例が増えてきている」と現状を説明。これまで使われたのはすべて公共工事だが、「今後は民間発注の案件も含めて販売実績を重ねていきたい」と先を見据える。鳥取県日南町森林組合との連携を深め生産・販売を強化する。
 同社は、DWファイバーなど環境配慮型製品(エコ製品)の開発・生産を強化している。岡山工場(岡山市南区)の敷地内にエコ製品の開発や技術改良を手掛ける「R&Dセンター」を建設し、今秋にも稼働させる。木質製品や省エネルギー化に貢献する製品の開発体制を拡充し、他社との差別化につなげる。

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