2017年12月01日 3面

文字サイズ   印刷 印刷

前田道路/レーザースキャナーで表層工の出来形測定/北海道開発局初のICT舗装で

レーザースキャナーでの計測状況

レーザースキャナーでの計測状況

 前田道路は、生産性向上の取り組みの一環として、測量から検査までICT(情報通信技術)を全面的に導入するICT舗装の全国的な展開に取り組む。現在、国土交通省北海道開発局帯広開発建設部発注の「一般国道274号清水町美蔓舗装工事」で同局初となるICT舗装工事を実施しており、11月29日には、同社で初めてとなる地上型レーザースキャナーによる表層工の出来形測定を実施。今後今回の施工の成果を検証し、全国的なICT舗装の推進を図る。

 同工事は、受注者が希望した場合にICTを導入する「施工者希望型II型」として発注され、受注した前田道路の提案によりICT舗装が実施された。工事では▽3次元(3D)起工測量▽3D設計データ作成▽ICT建設機械による施工▽3D出来形管理等の施工管理▽3Dデータの納品-の一連の作業を行う計画。14日に基層工、29日には表層工の3D出来形計測を行った。

 計測作業は、路上の計測点から30メートル離れた路肩でレーザースキャナーによって実施するため、作業員が路上で計測する従来方式より、安全性が向上。一方でレーザースキャナーの使用では、通行する一般車や規制材が計測の障害となるため、1点当たり2回計測することで規制材を少し移動させて欠損データを補完するなどの工夫をし、効率的に作業を終えた。

 同社は「路上での計測がなくなり、安全性は確実に向上したが、初めてということもあり機器の使用に手間取った部分もあった」(工務部)と話しており、今回の成果を検証して作業の効率化を図り、今後は全国でICT舗装を積極的に導入していく方針だ。
記事ID:3201712010301
Copyright(C) 日刊建設工業新聞 記事の無断転用を禁じます