論説・コラム

回転窓/2日後に迫った衆院選 [2014年12月12日1面]

 アベノミクスの是非を問う衆院選が2日後に迫った。安倍晋三首相の解散表明から2週間後の今月2日に公示。師走を駆け抜ける12日間の戦いの結果は…▼2年前の同じ時期に行われた衆院選。直前に起きた山梨県の中央自動車道笹子トンネル天井板崩落事故は、「コンクリートから人へ」を唱え、公共事業費を削減し続けた前政権に「ノー」を突き付けた▼その後誕生した自公政権では、太田昭宏国土交通相が13年を「メンテナンス元年...続きを読む

回転窓/プランクトンのタイムカプセル [2014年12月11日1面]

 北海道沖で捕れるホッケが不漁で、釧路市の動物園が困っているという。1日に約10キロを平らげる大型アシカを筆頭に、飼育する動物の餌として膨大な量が必要なためだ。代替品を探すのも一苦労で、コストがかさんでいる▼不漁が問題になる一方で、特定種の急増に困ることもある。こうした異常事態の一因には、動物プランクトンの変動があるといわれる。動物プランクトンは魚類の大事な餌であり、直接食べられないものでもその排...続きを読む

回転窓/応災力を担う業界 [2014年12月10日1面]

 3年ほど前の冬に車で山中の道路を走っていた時、激しく降る雪でいつ立ち往生してもおかしくない状況に直面したことがある。夜間にどんどん降り積もる雪を見て、言いようのない恐怖感を覚えた▼先週来、各地で大雪による被害が相次いでいる。徳島県内では集落が孤立し、犠牲者も出る大きな被害が発生。今年2月の関東甲信地方を襲った豪雪の被害が記憶に新しいだけに、これからの本格的な冬が気掛かりだ▼日本建設業連合会が来春...続きを読む

回転窓/バリアフリーとおもてなし [2014年12月9日1面]

 数年前、趣味のフットサルの練習中に切れた左ひざの靱帯(じんたい)を再建する手術を受けた。会社を約1カ月休み、復帰後もしばらくの間は松葉づえを突きながらの通勤を余儀なくされ、かなり不自由な思いをした▼思い返すと、最も大変だったのは駅構内の上下移動とトイレ。使っていた地下鉄駅にはエレベーターがなく、エスカレーターも行きたい場所とは反対方向にしかなかった。トイレはどの駅にも洋式がほとんどなく、用を足す...続きを読む

回転窓/声を聞いてみる [2014年12月8日1面]

 職業柄、自分の声をあらためて聞くことがある。取材内容をICレコーダーで録音し、それを後で聞くのだが、質問する自分の声が流れると、がっかりする。覇気がなく、声に張りが感じられないのだ▼作家の吉田修一氏が、文学とは何かと聞かれ「人間の声のことではないかと思うことがある」とある雑誌に書いていた。人間の声は千差万別。話し方にもよるだろうが、同じ話をしても、声の高さや声量などで受け取り方が随分変わる▼例え...続きを読む

回転窓/双方納得の価格とは [2014年12月5日1面]

 学術書を出版する岩波書店は1913年、東京・神田神保町に開いた古書店から出発した。当時の古本屋は価格を明示せず、客との交渉で値段を決めたが、岩波は最初から値段を付けて販売した▼「取引は公正明大にすべきだ」とは創業者・岩波茂雄の言。客の身なりを見て値段を変えるのは商売の道に反するというわけだ。これで客の信頼は得たものの、中には値付けに迷うものもあったらしい▼値段付けに苦労しているのは今の建設業も同...続きを読む

回転窓/生物の「神秘の力」 [2014年12月4日1面]

 住まいの近所にある用水路で最近、カワセミをよく目にする。鮮やかなコバルトブルーの体色で「渓流の宝石」とも呼ばれるカワセミが、コンクリートの擁壁に囲まれて清流とは言いかねる用水路を縄張りにするとは▼かつては町中でも普通に見られたようだが、高度成長期の河川の護岸整備などに伴い生息数が激減。近年は水質改善や環境保全が進み、都市部に再び舞い戻りつつあるという▼水面近くを速く直線的に飛び、えさの小魚や水中...続きを読む

回転窓/人材確保・定着への不文律 [2014年12月3日1面]

 14年に話題となった言葉を選ぶ「2014ユーキャン新語・流行語大賞」の年間大賞に「集団的自衛権」と「ダメよ~ダメダメ」の2語が輝いた。時事用語とお笑いコンビのギャグ。世相をよく表した大賞といえよう▼少し気が早いが、14年の建設業界で最も印象に残った言葉として、小欄では「担い手」を挙げたい。今年の本紙でもこの言葉が使われた記事は、今月1日までに700本を超えている▼改正公共工事品質確保促進法や改正...続きを読む

回転窓/北へ向かう鉄路 [2014年12月2日1面]

 青函トンネルが開通してから今年で26年になる。津軽海峡を渡る青函連絡船を実体験した人も随分少なくなったことだろう▼16年3月の開業に向けて準備が進む北海道新幹線。青函トンネルを通過する奥津軽いまべつ~新函館北斗間で1日、実際の車両を使う走行試験が始まった。最初は時速30キロ程度で走り、徐々に260キロまでスピードを上げていくという▼「H5系」と呼ばれる車両は、東北新幹線と同じ緑色に北海道をイメー...続きを読む

回転窓/恩師の思い出と高倉健さん [2014年12月1日1面]

 大学の体育の授業で足にけがをし、歩けなくなった友人を自宅に泊めたことがある。風呂なし6畳間の狭いアパートだったが、学校から近かったからだ▼貧乏学生だったので部屋には固定電話がなく、翌朝、大家さんが「電話ですよ」と呼びに来た。誰だろうと思いながら受話器を取ると、けがの具合を心配した体育の先生だった▼確かに前日、先生に「友人を私のアパートに泊めます」と話した時に名前を聞かれた。何の気なしに教えたが、...続きを読む
1 77 78 79 80 81
インフラ・ビジネス最前線―ODAの戦略的活用
 途上国や新興国で日本の民間企業が行うイ...続きを読む
建設業で本当にあった59話の心温まる物語
およそ500万人が働く建設業界。それぞれ...続きを読む
作業現場が危ない?!熱中症予防・対策マニュアル
熱中症は、早期の対処で重症化を防げる疾患...続きを読む
中小企業の事業性を向上させる税理士の経営支援
身近な専門家である税理士の支援を受け、中...続きを読む
DVD 道路工事の労働災害・公衆災害
安全教育用DVD「つくる!安全現場の一年...続きを読む