行政・団体


2024年7月26日[1面]

国交省/不調不落対策で自治体に働き掛け、部局間連携や改正法踏まえ積算工夫を

 国土交通省は改正公共工事品質確保促進法(公共工事品確法)を踏まえた公共工事の不調・不落対策の導入を地方自治体に働き掛ける。地域の実情を踏まえた適切な入札参加条件や規模による発注など、改正法に盛り込まれた事項への対応を促す。都道府県などでは入札等級の緩和や発注ロットの拡大、見積もりを活用した積算といった対策が自治体内の土木工事担当部局で先行しており、建築や機械など担当部局が異なる工事での水平展開に…

2024年7月26日[1面]

建コン協/意見交換会が東北地区でスタート、事業量の安定確保で魅力ある業界へ

 建設コンサルタンツ協会(建コン協、中村哲己会長)と国土交通省の各地方整備局ら公共発注機関による2024年度の意見交換会が25日、東北地区を皮切りにスタートした=写真。本年度は要望62件と提案6件をテーマに設定。魅力ある業界に必要となる安定的な事業量の確保をはじめ、担い手確保・育成のための環境整備や技術力による選定、品質の確保・向上などを訴える。  東北地区の意見交換会は仙台市青葉区のTKPガーデ…

2024年7月26日[2面]

国交省/27年度までに自動物流道路の社会実験、新東名の新秦野~新御殿場など対象

 国土交通省は、高速道路に自動運転カートの専用走行レーンを設けて荷物を運ぶ「自動物流道路」について、2027年度までに社会実験を実施する方針を明らかにした。区間は新東名高速道路で建設中の新秦野IC(神奈川県)~新御殿場IC(静岡県)間などを想定。実際にカートを走らせ、走行の安全性や速度、採算性などを検証する。将来的な東京~大阪間での実用化を見据え、10年後をめどに一部区間の運用開始を目指す。=1面…

2024年7月26日[2面]

日合協/製品・運搬の単価分け要請、需要低迷で採算改善・需要喚起も

 日本アスファルト合材協会(日合協、今泉保彦会長)は、採算改善と舗装需要の喚起を巡る取り組みを強化する。アスファルト合材の設計単価を運送費込みの「現場着単価」から、製品単価と運搬単価を分けて計上するよう国土交通省に求める。製造数量を確保しようと動いている地域の協会の活動や事例の周知に力を入れ、工場が受け入れているコンクリートがらの需給ギャップの行方も注視する。  会員工場の4~6月のアスファルト合…

2024年7月25日[1面]

国交省/CCUS3か年計画策定メリット発現へ施策実行、目標年度設定しフォロー

 国土交通省は建設キャリアアップシステム(CCUS)の利用メリットを拡大するため、国が率先して取り組む事項をまとめた「CCUS利用拡大に向けた3か年計画」を策定、公表した。先月開いた「CCUS処遇改善推進協議会」で示した案から大幅な変更はなく、建設業団体などからも一定の合意を得た。「技能者を大切にする適正企業」の自主的宣言制度を年度内に創設するなど、各施策を実行する目標年度を新たに設定。計画の進行…

2024年7月25日[2面]

改正建築物省エネ法・建築基準法が全面施行〈下〉/木造で構造計算の必要範囲拡大

 改正建築物省エネ法・建築基準法の全面施行の一環で、建築物の構造・規模ごとに定められた構造安全性を確認する方法が2025年4月に変わる。小規模な木造であっても大スパンの屋根を採用するなど用途・仕様の多様化が進んでいることを背景に、構造計算が必要となる延べ床面積の要件を引き下げ300平方メートル超とする。一方、高度な構造計算までは要求せず、2級建築士でも設計できる簡易な構造計算が可能な建物高さの範囲…

2024年7月25日[2面]

東建/乘京正弘会長らが会見、働き方改革を推進・自然災害への備え東京都と一体で

 5月の総会で就任した東京建設業協会(東建)の乘京正弘会長ら幹部は24日、東京都内で開いた理事会後に記者会見し、就任の抱負などを語った。乘京会長は東建として取り組むべき課題として働き方改革の推進や自然災害への備えなどを挙げ、「東京都にも積極的に提案し、課題解決に向けて協力できる関係をさらに深めていきたい」と語った=写真。  働き方改革の推進では「(土日閉所の)完全週休2日の実現に向けた働き方改革を…

2024年7月24日[1面]

日建連会員の現場閉所、23年度は4週で平均6・87日/建築が大幅に改善

 日本建設業連合会(日建連、宮本洋一会長)は、週休2日を巡る会員企業の2023年度の取り組みに関する報告書をまとめた。4週間の平均閉所は前年度と比べ0・28ポイント上昇し、6・87日。前年度からの上昇幅は過去最高となった。土木、建築とも閉所日がさらに増え、建築は過去最高の上昇幅で0・27ポイント増の6・46日。建築の作業所勤務社員は4週8休以上の割合が80%を超えた。  23年4月から1年間の週休…

2024年7月24日[1面]

改正業法9月1日初弾施行/建設Gメンに法的権限付与

 改正建設業法に盛り込まれた規定の段階的な措置の初弾が9月1日に施行する予定だ。中央建設業審議会(中建審)に「労務費に関する基準(標準労務費)」の勧告権限、国土交通相に請負契約などに関する調査権限を法的に付与する。具体的には「建設Gメン」が請負契約の締結・履行状況を実地調査し、得られた情報を標準労務費の検討に役立てるとともに法令違反の端緒情報をつかむ動きを展開する。  公布から3カ月以内に施行する…

2024年7月24日[1面]

回転窓/知人の空き家

 海辺の高台にある築50年の空き家を購入した知人は、朝早く海に入ってから仕事に出かける。この時期は釣り人がルアーでシマアジなどを狙っているが、「そこに魚はいませんよ」と伝えたい時もあるそう▼夏場は日差しを強く感じるが、心地よい風が吹き抜けるロケーション。夜には南の空でさそり座のアンタレスが赤くきらめき、海面が夜光虫の光で青白く輝く日も。「竹がすぐ伸びる」など手入れの苦労は多そうだが、知人の笑顔がま…

1 2 3 179