2018年横浜支社暑中企画

2018年8月7日 特集

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 神奈川県は県内全域が国家戦略特区に指定されているほか、横浜と川崎の臨海部を中心とした「京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略総合特区」と相模原や厚木などさがみ縦貫道路(圏央道の神奈川県内区間)沿線をエリアとする「さがみロボット産業特区」の3区域が東京圏国家戦略特区に位置付けられている。京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略総合特区では現在17区域が拠点に指定されている。川崎区殿町地区などを中心にグローバル企業の集積が進み、先進的医薬品や医療機器の開発・製造、健康関連産業創出などの動きが加速している。さがみロボット産業特区でもさがみ縦貫道路沿線に現在15社のロボット関連企業が進出。生活支援ロボットや建設・インフラ関連ロボットなどの実証実験が盛んに行われている。県と県内自治体は特区を最大限活用し、国際競争力の強化や関連産業・地元中小企業への波及効果に期待を寄せている。川崎市と横浜市は今年、相次いで「臨海部ビジョン」と「京浜臨海部再編整備マスタープラン改定案」を公表、20~30年後の京浜臨海部の将来像を提示した。京浜臨海部の新たな動きにも注目が集まっている。